「火星の生命は50年前に採取済み」有名科学誌が本気のレポート掲載! 元NASA科学者の衝撃告白
※ こちらの記事は2019年10月16日の記事を再掲しています。
1970年代にNASAが行った火星探査プロジェクト「バイキング計画」に携わった科学者が、有名科学誌へ寄稿して「火星に生命が存在する証拠を人類はすでに見つけている」と主張し、大きな話題となっている。英「Daily Mail」(10月11日付)が報じている。
1970年代に行われたバイキング計画では、火星表面に着陸した2台の火星探査機に、生命の痕跡を探すための実験装置が組み込まれていた。実験は4種類あり、いずれも呼吸や代謝などで発生する生物由来の化学物質を検出しようという試みであった(詳しくはこちらの記事)。
実はこの時、ある実験で非常に興味深い結果が得られたのだが、NASAはこれを別の化学反応によるものだとし、「生命の証拠ではない」と結論付けた。しかし、この実験の計画やデザインに関わった科学者ギルバート・レヴィン氏は、当時から今までずっと、「あれは生命の痕跡である」と主張し続けている人物の一人である。そして最近、米国の有名な科学誌「Scientific American」(10月10日付)に寄稿し、自らの主張の正しさを訴えていたのである。
レヴィン氏の関わった実験は「ラベル付きリリースによる生命検出実験」と呼ばれるもので、放射性炭素でラベル付けした栄養素を含む水溶液を火星の土壌サンプルに滴下し、しばらく培養して、放射性炭素を含むガスが発生するかを観測するものだ。もしサンプル中に生物がいた場合、滴下された栄養素から放射性炭素を体内に取り込み、放出する呼気の中にはその代謝産物が含まれるだろう……というシンプルな原理に基づいているが、地球上でも衛生検査などで応用されている確度の高い方法の一つである。
この実験で生命の存在を示すような結果が一部得られたのだが、その内容は当時も大きな議論を巻き起こした。実験では、ポジティブな反応があったのは最初の滴下だけで、同じサンプルに数日後に滴下したときには何も起こらなかった。レヴィン氏らは生物の代謝産物であると主張し続けたが、最初に観測されたガスは土壌に含まれる成分による化学反応によるもので、その後の実験でガスが発生しなかったのは土壌中に化学反応を起こすだけの成分が残っていなかったためである……という説の方が次第に優勢となり、NASAもこちらを採用した。
だが、レヴィン氏はNASAの結論に今も納得していない。今回の寄稿文でも、バイキング計画後の火星探査計画で得られた水や複雑な有機化合物の存在といった新たな知見に触れ、「火星には生命が存在しないとする要因はない」とし、あの実験結果が「火星に生命が存在する証拠」だったと訴え続けているのだ。
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2024.10.02 20:00心霊「火星の生命は50年前に採取済み」有名科学誌が本気のレポート掲載! 元NASA科学者の衝撃告白のページです。NASA、火星、バイキング計画、ギルバート・レヴィンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで