ナチス時代のドイツで暮らした黒人が受けた扱いとは!? 人体実験、殺菌処分、人間動物園… 知られざる5つの事実
■ピープルズショー
テオドール・ウォンジャー・マイケルの両親は、ドイツの植民地であるカメルーン出身。両親から“祖国”が素晴らしい場所だと教えられていたマイケルは、もっといい暮らしがしたいとドイツへと移住する。しかし当時のドイツでは、黒人が普通の仕事をすることは許されておらず、マイケルはやむなく“人間動物園”で働くことに。「ピープルズショー」とも呼ばれる“人間動物園”で働くアフリカ系の人たちは、草でできた腰みのをつけて燃える炎のそばで野蛮人を演じていたという。1930年代のドイツには400以上の“人間動物園”が存在していた。
■収容された捕虜たち
ナチスは、フランスの植民地で戦っていたアフリカ系兵士の殺害に憂慮はなかった。むしろ、その殺害を“ラインラントの悪魔”を生んだ女性たちへの復讐とさえ思っていたようだ。当時のドイツでは、アフリカ系の人たちはドイツ人種の血を汚すと言われ、第二次世界大戦中はドイツに入国できず、フランスのフロントスタラックス刑務所に収容。1941年には10万人以上の“囚人”が収容されていたが、1942年にはわずか44,000人にまで“減って”しまう。彼らは戦争が終わってもフランス軍兵士として兵舎に住むよう強制され、家に帰ることや結婚を許されなかったという。
参考:「LISTVERSE」、ほか
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