宝くじに高額当せんして「地獄に落ちた」恐怖実例集! 死、孤独、犯罪… 破滅に法則性は!?
■洗濯して全てが水の泡
次の例は、これまでと異なるケースだ。米国のある匿名の女性は、2020年11月にロサンゼルスで買った宝くじで2,600万ドル(約33億米ドル)に当せん。だが、狂喜は束の間に終った。というのも、彼女は宝くじチケットをズボンのポケットに入れたまま、洗濯してしまったのだ。超高額の当せん金と引き換えられるはずだった券は粉々になり、大金を得る権利を失った。カリフォルニア州の宝くじの販売側によると、彼女は販売店のカメラに映っていたが、それは当せん宝くじ購入の証拠として認められないという。
■凋落しない人生の秘訣は?
筆者は毎年のように、宝くじの高額当せんを果たした後で不幸な人生を送った人々の例を紹介してきたが、そうはならなかったケースもある。英国のシーラとダンカン・デイヴィッドソン夫妻は、数少ない、うまく行っている夫婦の例といえるだろう。
2012年2月、夫妻はユーロミリオンズで440万ポンド(約7億円)のジャックポットに当選した。だが、夫妻は当せん金をすべて自分たちで使おうとせず、森林再生に取り組む慈善団体に多額の寄付を行った。また、30年間一緒に暮らした夫婦は、娘たちに100万ポンド(約1億5,000万円)を贈与する計画だという。欲望に呑まれることのない人々は、天が味方して誤った人生を歩まないように導いてくれるのだろうか。
■『【その日】から読む本』がある日本は素晴らしい!
日本では、1,000万円以上の高額当せん者に対して無料で配布される小冊子がある。『【その日】から読む本』と題したもので、高額当せんした場合の具体的なアドバイスが細かく書かれている。
その内容は、たとえば「仕事は辞めないこと」「知らせる必要のある人を全てリストアップする」「もしもの時のために遺言状を作る」といった、非常に具体的で有益な記述が散りばめられている。今回紹介した宝くじで不幸な目に遭った海外の人々が、この本の存在を知ったらさぞかし恨めしく思うような内容だ。
このような非売の本は、さぞかし宝くじマニアには引く手あまただろうと思いメルカリで検索すると、すべてが2万円前後という高価な値段で取引されていたのも納得がいく。
つい最近も、山口県阿武町の男が誤送金4,630万円の給付金をネットカジノで使い果たしたと報道されたが、いきなり大金を得ると欲に目が眩んで人生の道を誤るケースが後を絶たない。このように、人間は巨額の富を得てしまうと、金に目が眩んで冷静な判断力ができなくなるケースが多いのだろう。
宝くじは「夢を与えてくれるもの」と割り切って楽しむだけにして、その夢が叶うことまでは望まない方が、ほとんどの人々にとっては幸せなのかもしれない。宝くじで不幸になった人々を紹介する記事を何度も書いてきた筆者は、心底そう思うのだ。
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2024.10.02 20:00心霊宝くじに高額当せんして「地獄に落ちた」恐怖実例集! 死、孤独、犯罪… 破滅に法則性は!?のページです。宝くじ、地獄、破滅、ドリームジャンボなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで