ブラックホールは未来に行けるタイムマシンだった! 落ちれば数分で数十億年が過ぎ… 学者が指摘
※ こちらの記事は2019年9月18日の記事を再掲しています。
ブラックホールを使ったタイムトラベルが可能かもしれない。米紙「Business Insider」(9月17日付)が報じている。
高密度・大質量のブラックホールは、光さえも飲み込んでしまうほどの重力を持つ恐怖の天体だが、その重力は空間だけでなく時間をも捻じ曲げてしまう。
相対性理論では、2人の相対的な速度差によって、それぞれの時間経過が異なることを示した。有名なところでは、高速で移動するスペースシャトル内の時間は、地球よりも遅く進む。逆に言えば、スペースシャトル内から見れば地球の時間が早く流れるということだ。
こうした「時間の遅れ」は重力場が異なる状態にあることでも発生するとされる。重力の強い場所では相対的に時間がゆっくりと進むのである。つまり、重力がギュッと圧縮したようなブラックホール内の時間は外に比べてかなり遅いと予想されているのだ。
では、実際にどれほど時間が遅くなるのだろうか? 海外Q&Aサイト「Quora」で質問に答えた、インドChembur Trombay Education Society’s College of Architectureのアタルヴァ・パルシェットカル氏によると、ブラックホールに突入した宇宙船の中にいる人にとって、時間は普通に流れているように感じられるが、ブラックホールの外に目を向ければ、時間が高速で進んでいることに気づくとのことだ。
「誰かがブラックホールに落ちるあなたを見ているとしましょう。外から見ている人物は、あなたの動きがどんどん遅くなっていく様子が見えるはずです。光も抜け出せない事象の地平面にあなたが到達するのを見届けるまで、何週間、何年、もしかしたら数十年かかるかもしれません」(パルシェットカル)
ブラックホールに落ちている人物にとって、ブラックホールの外の時間は加速し、「家族、子ども、孫、何百世という世代交代が数分から数時間」で起こってしまうという。ブラックホール内での数分は、外では数十億年に匹敵するそうだ。
もしブラックホールから首尾よく抜け出し、地球に戻ったとしても、あなたが知る人々ももう生きてはいないだろう。その時代の人々はあなたを過去からやってきたタイムトラベラーと見るはずだ。
とはいえ、ブラックホールに落ちた人は「スパゲッティ化現象」によって命を落とすとされているため、現実的な話ではないかもしれない。もし頭からブラックホールに落ちたとしたら、足とのわずかな距離の差でも、かかる重力の差はとてつもなく大きなものとなる。その結果、肉体はまるでスパゲッティのように長細く引き伸ばされ、最後は引き裂かれてしまうというわけだ。
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