人体内部を這い回る「磁性スライムロボット」誕生! 固体・液体も変幻自在で完全にヴェノム

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画像は「DAILY STAR」より引用

 ロボット工学の分野は日進月歩、さまざまな機能を有した最新鋭の機械が生まれている。作業用のロボットから動物のような多脚のものなど多種多様だが、先日中国の科学者らが固体としても液体としても振る舞うことができるスライム型のロボットを開発することに成功して話題になった。

 今年3月末、香港中文大学の研究者が「磁性スライムロボット」の開発に成功した。このスライム型ロボットは、システム内の磁性粒子を利用して、さまざまな形状に変形し、あらゆる種類の狭い空間を移動することができるという。膨張と収縮、ねじれと回転が可能で、外部から別の磁石を当てるとOの字型になることもできるという。材質はポリビニルアルコールというポリマー、ホウ砂、ネオジム磁石の粒子、およびシリカでできた仮想的な保護膜から出来ている。一部の成分が人体にとって有毒であるため、当面はこのスライム型ロボットが医療現場で試験される予定はないが、将来的には飲み込んだ電池など、人体の内部にある有害なものを取り除くために利用できるかもしれないと考えられている。

 このロボットの共同開発者であるLi Zhang教授は、現在はまだ基礎研究の段階であることを踏まえた上で「安全性は、体内でどれくらいの期間維持するかに強く依存するでしょう」と語っている。

 このスライム型ロボットはすで様々な作業を行う様子が動画で公開されており、広く注目を集めている。何にでも変形する様子から、アメコミのダークヒーロー「ヴェノム」のようだという声もあるようだ。

参考:「DAILY STAR」、ほか


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文=田中尚(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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