【実話】最恐の心霊スポットで「透明の全裸幽霊」出現! 衝撃メッセージをもらい…!?
[日本最恐の幽霊物件オーナー・横澤丈二連載コラム!] 100%幽霊が出る心霊スポットとして現在TVやネットで話題沸騰中の俳優レッスンスタジオ「横澤プロダクション」オーナーによる連載コラム。これまで、天井から出現する白い手や、謎の人影と声、ポルターガイスト現象など、数々の心霊現象が撮影されている。<※幽霊物件オーナー横澤丈二・過去記事一覧はこちら>
連載第2回で書いた、私の舞台「蝿の王」の再演は思いも寄らない程の好評で終えた。しかし、実はその後が大変だったのである。今回はその出来事について書いてみようと思う。
■大成功の裏側で家庭が崩壊…
「蝿の王」公演の裏側で、私は性格の不一致が理由で妻と離婚話を進めていた。結局、妻とは1993年の再演後に離婚することになるのだが、それの何が問題かというと、彼女はものすごく仕事ができる人物だったということだ。
当時、妻はうちのプロダクションのマネージメントを担当しており、劇団員からの信頼も厚かった。そんな彼女が離婚をきっかけに会社を離れることになり、「蝿の王」に出演していた劇団員はもちろん、うちのスクールに通っていた生徒たちまでもが一斉に辞めてしまうのである。(劇団員、所属していた俳優、生徒、以下まとめてスタジオ生という)
辞めたスタジオ生の数は80人近かった。「蝿の王」再演直後のスタジオ生は90人を超えており、やっと100人近くまでいく団体に育ったなと思っていた矢先のことだったから頭が痛い。今思えば「マネージャーがいないとマネージメントが疎かになるのではないか?」というスタジオ生の気持ちもわからないでもない。けれど、当時の私は舞台公演の大成功でスタジオ生との絆を感じていたのに、これだけの人数が一気に辞めるということは妻による裏工作があったのではないか? と疑心暗鬼になり、裏切られた気持ちでいっぱいだったのだ。
■残された十数人のスタジオ生たち
スタジオ生の数は一気に十数人にまで減ってしまった……。せっかく自社の稽古場が持て、霊にまで出会えたというのに肝心の“人”がいないのだ。これではスクール経営が成り立たない。私はどうしたものかと頭を抱えた。残ってくれたスタジオ生は人間的には良い子たちばかりなのだが、生き方が器用ではなく、芝居もお世辞にも上手いと言えない"選ばれない子たち"だった。
悩んだ私は、残ってくれたスタジオ生たちには申し訳ないが、もうここまでだと思った。そしてある日、「今月いっぱいでこの稽古場を閉めます」と伝えようと稽古場に足を運んだのだった。
■稽古場に到着した、まさにその時
印象的だったのは4階に到着してエレベーターの扉が開いたと同時に子どもの声が聴こえてきたことだ。当時、このビルには極真空手の道場が2階に入っていたので、そこの子どもたちかと一瞬思ったが違う。子どもたちの声は何故かうちの稽古場の奥の裏階段の方から聴こえてくるのだ。すると突然、ピタッピタッピタッピタッ…… という裸足の足音が聴こえてきて、ケラケラという笑い声と共に体が透き通った7〜8人の男女の子供たちが私に向かって走ってくる。そして、不思議なことに全員全裸で笑いながら私の体をすり抜けて行ったのだ……。私が驚きと恐怖のあまり動けないでいると、
「大丈夫だよ、大丈夫だよ、キャハハハハハ!」
……と、4人目の女の子が通過する瞬間、はっきりと私にそう言ったのだった。そのままどもたちは走り去って行き、私の周りには無数の濡れた足跡だけが残されていた。
相変わらずこのビルの心霊現象はすごいなと、濡れた足跡を見ながら呆然としていた私。
でも、「大丈夫」ってどういうことだろう……?
ハッと我に帰った時に聴こえてきたのは、稽古場の中で練習しているスタジオ生の声だった。
■稽古場から聴こえてきたのは…
ハムレットの台詞を何回も繰り返し練習している声、それから発声練習をしている声……。
私のレッスンを受ける為に早くから稽古場に来て自主練をしていたスタジオ生たちの声が聴こえてきたのである。その声が聴こえた瞬間、目頭が熱くなり、稽古場のドアを開けることができなかった。
1割にまで減ってしまったスタジオ生がまだこうやって私やこのスタジオを信じてくれている。まだやれるかもしれない。
私「おはようございます!」
挨拶をしながら稽古場に入ると、すごく自然な「おはようございます!」が返ってきた。その瞬間に子供たちの「大丈夫」の意味がわかった。
挨拶はその日の始まりである。その元気な声を聞いて私はこれまでの苦労を思い起こした。
私の会社は生徒が2人しかいないところから始まった。そのうちの一人は私自らが2000枚程配った生徒募集のビラを見て来てくれた子で、もう一人は皮肉なことにも離婚した妻の友達だった。そんな状態からスタートして、稽古場が持てるようになるまでは区の施設を借りたりしてレッスンしていたのだ。もちろん今のままでは赤字続きになることは間違いない。けれど、こうやって自分を信じてくれる人間が十数人もいてくれる……、彼らの声を聞いて心強く思ったのだった。
私「見ての通り、ほとんどのスタジオ生が辞めてしまったけど、俺が会社の代表を務めるのはもちろん、マネージャーとしても頑張るから…信じてついてきてほしい!」
そう話して、その日は芝居の稽古ではなく、スタジオ生一人一人とコミニュケーションを取ることにした。話終わっても誰一人として帰ろうとしなかったので、夕方からは6対6で野球をして遊ぶことになった。野球といってもボールはピンポン球で、それを細い棒で打つというものだ。稽古場のここにボールが当たったらヒットとか、ホームランだ、などと独特なルールを決めての稽古場野球を夜遅くまで楽しんだのであった。
この日の出来事が良いきっかけとなり、稽古場野球が恒例行事になっていった。レッスンが終わっても稽古場に残っては、色んな話をしたり、芝居の稽古をしたり、野球をしたり、白熱した時には三日三晩家にも帰らず稽古場で過ごす、なんて時もあった。そんな日が続き、この十数人のメンバーでやっていけると確信したある日のことだった。
■再び聴こえてきた子供たちの走る足音と笑い声
それは真夜中の3時くらいだった。いつものように稽古場野球をしていると、扉の向こう側の廊下で子どもたちの笑い声と走る足音がした。
「大丈夫だよ、大丈夫だよ、キャハハハハハ!」
私は扉のちょうど前にいて、外野を守っていた。廊下に一番近い位置である。
私「うん。ありがとう!」
そう子どもたちに声をかけるとスタジオ生はびっくりした顔をしてこちらを見ていた。
スタジオ生「今の足音は…何ですか?」
私「大家さんの言葉を前にも説明しただろう? このビルはね、出るんだよ……お化けが」
スタジオ生「本当だったんだ……」
スタジオ生たちは舞台公演に選ばれていない子たちだったので、この稽古場で起きる様々なオカルト現象をまだ体験していなかったのだった……。それではまた次回!
★稽古場の様子が、「デニスの怖いYouTube」「角由紀子のヤバい帝国」・ABEMA TV「給与明細」にアップされましたので、是非ご覧ください!
※ABEMA TV「給与明細」https://abema.tv/video/title/90-978
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