160年前から忽然と現れては消える邸宅の謎! パラレルワールドか“場所の記憶”か、近寄ってみると…!
1976年のある日、ローアムに住んでいたサンドラ・ハードウィックという女性が、地元の青少年クラブで友人と会った後、夕暮れ時に自転車で帰宅の途に就いていた。
自転車を漕いでいると周囲は急に静かになり、鳥の鳴き声が消え、冷たい空気が押し寄せてきた。彼女が身震いしたその瞬間、道路の脇に明るく照らされた大きな赤レンガの邸宅が現れたのだ。
窓は小さく趣があり、誰もが住んでみたいと思う田舎の別荘のような邸宅だったが、なぜか人の気配がなかった。魅力的な外観にもかかわらず、彼女は突然不可解な恐怖感に襲われてできるだけ速く自転車を漕いで走り去った。後日、気になってその場所を訪れた彼女は、邸宅の痕跡すらない風景を眺めるしかなかった。
そして近年では2007年にも「ローアム蜃気楼」の目撃報告がある。同年2月、ローアムからそれほど遠くないグレートバートンに暮らす高齢女性ジャン・バトラムとその夫シドニーは、ちょっとした旅行で地元の村のいくつかをドライブすることにした。
風景画のように美しい田園地帯で車を走らせていると、畑の向こうに大きなジョージアン様式の邸宅があるのを認めた。
ジャンは夫に「素敵なお屋敷だから帰路に近くまで行ってみたい」と伝えたのだった。約束通り旅の帰路に邸宅があった場所まで来てみたのだが、驚いたことに邸宅は影も形もなくなっていたのである。ジャンはスケッチができるほどその邸宅の外観が目に焼きついていたのだが、ローアムの人々に聞いてみると、数人が「ローアム蜃気楼」の話について教えてくれたということだ。
■一時的なタイムスリップなのか?
ここまで紹介してきたのは「ローアム蜃気楼」目撃情報のほんの一部であり、同地域ではきわめて有名な伝承として、数々の体験談が存在する。歴史家で超常現象の研究者であるカール・グローブ氏は次のように述べている。
「1860年以来、少なくとも20の家の目撃報告があったようです。私の見解では、報告されなかった目撃はおそらくはるかに多いでしょう。ローアムのほとんどの人は、邸宅を見たことがある人か、または邸宅を見た人を知っていますが、多くは詳細な情報が不足しています。そして遠方からの訪問者や車で通り抜けるだけの人々は、たとえそれを見たとしても、何ら異常なものではないと思っているはずです」(カール・グローブ氏)
興味深いことに、目撃者が話す邸宅の外観は基本的に同じ、且つそれまで「ローアム蜃気楼」の話を聞いたことがない目撃者が説明する邸宅の外観もきわめて似通っているということだ。
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2024.10.02 20:00心霊160年前から忽然と現れては消える邸宅の謎! パラレルワールドか“場所の記憶”か、近寄ってみると…!のページです。パラレルワールド、屋敷、タイムスリップ、邸宅、ローアム蜃気楼などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで