【未解決】39年前のバチカン美少女失踪事件に新展開! 高官の不審な動き、マフィアの証言… 深すぎる闇!
では、マフィアのボスであるデ・ペディスは、なぜエマヌエラ誘拐を画策したのか。警察に協力した元マフィアのマウリツィオ・アバティーノ氏は、デ・ペディスがアンブロシアーノ銀行の破綻で失われた資金を取り戻すため、バチカンを脅迫しようと誘拐を命じたと語っている。ちなみに、かつて同銀行の頭取を務めて「神の銀行家」と呼ばれたイタリア人ロベルト・カルヴィ氏は、1982年にロンドンで首吊りに見せかけた姿で殺害されているが、これもマフィアの犯行であるとみられている。
そして昨年12月、テレビのドキュメンタリー番組に出演したローマの元主任検察官ジャンカルロ・カパルド氏は、2012年に2人のバチカン高官が自分に接近し、エマヌエラの遺体を探す全面的な協力を申し出てきたことを明かした。一方、高官2人はエマヌエラの遺体探しを手伝う見返りとして、1990年に銃殺されたデ・ペディスの遺体をローマ・バシリカ聖堂の地下室から運び出すことを手伝うよう要求。これは、もしもマフィアが教会に埋葬されていることが世に知られた際に大騒ぎとなる事態を極秘裏かつ未然に防ぐ意図があったと考えられている。実は以前から、デ・ペディスの遺体とともにエマヌエラの遺体も埋葬されている可能性が囁かれていたことから、カパルド氏は要求を受け入れ、ついに聖堂の地下室が開かれた。するとデ・ペディスの遺骨のほか、もう一人の遺骨が見つかり「ついにエマヌエラ発見か」と期待が高まったものの、分析の結果は他人であった。
エマヌエラの兄ピエトロ・オルランディ氏は、カパルド氏の暴露を歓迎するとともに、「バチカンは事件に自分たちが巻き込まれないように、責任を取り除こうとしている」と主張。バチカンが事件の全貌を把握していながら何らかの理由で隠蔽しており、本当は妹の居場所も知っているのではないかと疑念を深めているようだ。
このように、エマヌエラの失踪と捜索をめぐっては、バチカンやマフィアなどいくつもの組織の思惑が複雑に絡み合い、事件の謎をより深いものにしている。バチカンの不審な動きから、実はエマヌエラを誘拐したデ・ペディスが身代金をバチカンに要求し、そこで何らかのやり取りがあったのではないかという順当な推測のほか、実はエマヌエラはバチカンが性奴隷とするためにマフィアを使って誘拐したのではないかという陰謀的な指摘も一部にあるようだ。いずれにしても、いくつもの重要な証言があるにもかかわらず、エマヌエラは現在も発見されていない。真相が解明するまでの道のりは長く険しい。
参考:「The Sun」、「The Daily Mail」、「Insider」、ほか
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