軍医の家族が惨殺された「ドクター・デス」事件の謎! 恐怖の血文字、隣人の証言… 無実を訴え続ける男の正体は?
コレットの継父であるアルフレッド・カサブ氏は、もともとマクドナルドの無罪を信じていたが、徐々に彼を疑うようになった。そして、独自の調査を開始し、警察によるマクドナルドへの尋問の写しを取得、犯行現場を再分析して最終的にマクドナルドが家族を殺害したと結論付けた。
カサブ氏の働きかけなどもあって、マクドナルドの裁判をやり直すことが何度も検討されたが実現しなかった。しかし、1979年7月16日、とうとうマクドナルドは2度目の裁判にかけられた。そして同年8月29日、1件の第1級殺人罪と2件の第2級殺人罪で有罪となり、3件の終身刑が言い渡された。
無罪判決を確信していたマクドナルドは、有罪判決を受ける前に、作家のジョー・マクギニスへ事件に関する本を執筆するよう依頼していた。しかしジョーは(マクドナルドの思惑とは裏腹に)『死をもたらす侵略』という本の中で、マクドナルドを「反省のない、冷静で計算高い殺人者」として描写した。
有罪判決から40年以上が経過し、マクドナルドは今年で78歳である。「ドクター・デス」の異名で呼ばれる彼は、今も一貫して無罪を主張し、何回か控訴を要求した。彼の無罪を信じている人々もいる。その一人である映画監督のエロール・モリス氏はCBSの取材で「彼の有罪について説得力のある議論を私に示した人は誰もいませんでしたので、私は彼が無実であると信じています」と語った。彼はマクドナルドが無罪である証拠を集めた本『過ちの荒野』も執筆した。
2002年8月、獄中のマクドナルドは元子供演劇学校のオーナーであるキャスリン・クリチと再婚した。彼女は1997年、マクドナルドの裁判を支援することを申し出る手紙を書いた人物である。
マクドナルドは現在、メリーランド州カンバーランドにある連邦矯正施設に収監されている。果たして、家族を惨殺した冷酷な殺人鬼なのか、それとも無罪なのか、仮に有罪であるとすれば、マンソン・ファミリーの犯罪を模倣した理由とは…… 真実を知っているのは彼自身である。
参考:「The Sun」、「Criminal Minds Wiki」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊軍医の家族が惨殺された「ドクター・デス」事件の謎! 恐怖の血文字、隣人の証言… 無実を訴え続ける男の正体は?のページです。殺人、無罪、軍医、マンソン・ファミリーなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで