「22歳の体で130年間生きられる」技術、本気で開発中! 遂に不老不死が実現へ、実験も開始!
※ こちらの記事は2018年5月15日の記事を再掲しています。
古来より人間が求めてやまない若返りや長寿の秘法。それをまず手にするのはペットたちかもしれない。米国のベンチャー企業が、若返りと寿命の延長を可能とする遺伝子治療の動物実験に着手したというのである。最初のターゲットは犬で、すでに4頭のビーグル犬で実験中だという。英「Daily Mail」が今月11日付で報じている。
■遺伝子をいじって長寿、若返り
犬を若返らせ、長生きさせる治療法を試験中なのは、米国のスタートアップ企業「Rejuvenate Bio」である。この会社の共同設立者には米国ハーバード大学医学大学院の生物学者ジョージ・チャーチ氏も名を連ねている。チャーチ氏は合成生物学のパイオニアとして知られ、過去にもマンモスの復活やヒトゲノムの完全人工合成といった物議をかもすプロジェクトを立ち上げてきた人物だ。
若返りや長寿に関する研究は長年行われており、ハエや線虫のような生物では遺伝子を少しいじると寿命が2倍に延びることや、若いマウスからの輸血が老齢のマウスの血液マーカーを改善することなどが知られている。今回の実験はこれらの知見を踏まえたものだという。
チャーチ氏は今年4月にインターネットで配信される「After On Podcast」に出演し、若返りや長寿を実現する遺伝子治療について、すでにマウスや犬での実験を開始していることを明らかにした。チャーチ氏はさらに、犬での実験で安全性が証明されれば次は人間をターゲットにすると話し、目標は「22歳の身体と精神を持つが、130歳の経験を持ち合わせている」状態だとしている。
今月9日付の「MIT Technology Review」の記事によれば、Rejuvenate Bio社は昨年6月からボストンで4頭のビーグル犬を使った実験を開始したというが、実験の規模や詳細は不明なところが多いという。どのような「治療」が行われているのかも、外部からはうかがい知れないのである。
■犬への治療はビジネスチャンス
チャーチ氏はビジネス的観点から、人間に先立って犬で試験を行っていることも明らかにしている。チャーチ氏は今月3日にボストンで行われたイベントで講演し、犬での試験が成功すれば、そのまま製品として世に出せるとしている。犬の寿命延長が可能となれば、一大産業として世界中でばく大な利益を生むことは想像に難くない。この研究は投資家からも熱い視線を浴びているのだ。
また、このプロジェクトには米軍も興味を示しているという。Rejuvenate Bio社は軍用の犬や馬といった動物の強化を目的とした研究資金を獲得しているそうだ。
種類にもよるが犬の寿命はおよそ10~15年ほどとされる。愛するペットに長生きして欲しいという需要は大きく、もしこの研究が成功すれば、多くの人々が治療を求めてRejuvenate Bio社に殺到するだろう。
さて、あなたは大切なペットに、この治療を受けさせたいと思いますか?
参考:「Daily Mail」「MIT Technology Review」「After On Podcast」ほか
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