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「何者かに監視されている」依頼人を徹底調査した探偵が見た真実とは？最近増えたヤバい依頼と奇妙な案件を取材！

2022.09.04 12:00

　探偵の仕事というと、従来は浮気や不倫の調査が多かった。しかし昨今、探偵に舞い込む依頼の中で急増しているのが、行方不明になったペットを探す案件だという。今回、筆者は千葉県君津市にある有賀探偵事務所代表の有賀祐太氏にインタビューを行った。有賀氏は探偵業の傍ら、保護猫団体や動物愛護センターと協力して動物愛護のボランティア活動にも取り組んでいる。そんな有賀氏が最近体験した、嘆かわしい案件の数々とは――！

――ペットの行方不明事件が増えているとか。

有賀祐太氏（以下、有賀）　　はい、コロナ禍のステイホームの流れの中で、ペットを飼う飼い主が増えているからです。行方不明のペットを探してほしいという依頼は確実に多くなりました。しかし中には、見つかっても喜ばないばかりか「もう新しい子を飼うからいらない」と言ってくるめちゃくちゃな飼い主もいるんですよ。

――ひどい。命に対する責任が感じられません。

有賀　　こんなこともありました。脱走したロシアンブルーの猫を探してほしいという飼い主なのですが、海外に引越すことになり「2日で探してほしい」と。しかし、見つけることができず調査完了しまして、飼い主さんは海外に行ってしまいました。ところが、それから4日後に保護猫団体が運良く見つけることができ、これは良かったとすぐに飼い主さんに連絡したのですが「外国にいるので引き取る気はない」と言われました。しかも、調査料金まで踏み倒されました。

――自分勝手な話ですね。命を何だと思っているのでしょうか。

有賀　　もっと動物を大事にしてください、と声を大にして言いたいです。保護猫のボランティア活動もなかなかスタッフが足りず、多くの人が協力してくれるようになるといいと思います。

――動物の捜索以外で、最近のエグい案件を教えて下さい。

有賀　　旦那さんが浮気している疑いがあるため調査してほしいという依頼がありまして、尾行と張り込みをして、浮気相手とラブホテルに入った証拠を押さえることに成功したので調査完了しました。

　すると、それから2週間くらいして、ふとテレビをつけたらその旦那さんが映っていたんです。職場から出てきたところで、手錠をかけられて警察官に連行されていました。何事かと思いましたが、その旦那さんは詐欺グループのメンバーで、区の職員を名乗って高齢者を騙しては金を引き出させていたとのことです。

――浮気者どころか、今まさに社会問題となっている犯罪に手を染めていたと。では、理解に苦しむような不思議な依頼はありますか？