1人の中の2つの人格が「互いの存在を完全に知らない」と何が起こる? アンセル・ボーンの事例が凄すぎる!
2022.09.08 22:00
そして、こうしたケースが実際に存在するということは、まさに「自分が自分である」とはどういうことなのかという自己同一性についてのチャレンジングな問題提起となり得る。
たとえば、アルフレッド・ブラウンが大家と交わしたアパートの賃貸契約がアンセル・ボーンにも適用されるのかどうかという実際的な問題も含まれてくるだろう。
アンセルはこの一件の後、ブラウンの人格が再び現れることなく生活を続け、1915年に亡くなっている。このアンセル・ボーンのケースは今でも医学界で話題になっており、人間の心に関する未知のフロンティアとしてさまざまに分析されているという。
おそらくアンセルは、敬虔な牧師としての生活に自分でも気づかないプレッシャーを受けており、ストレスを蓄積させたことが逃避人格としてのアルフレッド・ブラウンの“創作”と“出現”に繋がったのではないだろうか。いずれにしても、自分が自分であるとはいったいどういうことなのかを考えさせてくれる興味深いケースであることは間違いない。
参考:「Mysterious Universe」ほか
文=仲田しんじ
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