土星人のビームが直撃したバーバラ・ハドソンの壮絶人生! 5年後に謎の男がやって来て… 全ては罠だった?

 土星からやって来た細身で高身長のエイリアンに出会った女性コンタクティーは、いつしかUFOコミュニティで祭り上げられる存在となった。一躍有名になった彼女は、何者かに利用されていたのだろうか――。

■女性コンタクティーの奇妙な体験

 アメリカ人女性のバーバラ・ハドソンがエイリアンと遭遇したのは、1955年の15歳の時のことであった。

土星人の放ったビームが直撃した女の壮絶トラウマ人生! 5年後にやって来た謎の男… 全ては罠だった?の画像1
バーバラ・ハドソン 「Paranormal World Wiki」の記事より

 自宅の部屋で就寝中だったバーバラが夜中にふと目覚めると、部屋には不気味な背の高い男が立っていたのだ。

 驚いた彼女は大声で両親を呼ぼうとしたが、男の目から放たれた光線がバーバラの身体に直撃すると、たちまち全身が麻痺して身体を動かすことはもちろん、声を出すこともできなくなった。さらに徐々に視界の中に霧が立ち込めはじめ、ある種の幻覚やトランス状態に陥るのを感じたバーバラ。その霧の中にはエレベーターのようなものがあり、男は手を差し伸べて一緒にそこへ行くように彼女を誘った。

 バーバラが男に従ってエレベーターに乗ると動き出してどこかへ移動し、ドアが開くと「多くの器具と色付きのライト」に囲まれた部屋が現れた。中に入ると壁には地球が映ったスクリーンがあったという。

 その部屋でバーバラはフルーツがメインの食事を提供されて口にした後、男に導かれて再びエレベーターに乗って移動し、そこを出て霧の中を歩いているうちに意識を失った。次に意識を取り戻した時、バーバラはベッドの中に戻っていたのだった。部屋の中には、もう男の姿はなかった。

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「Mysterious Universe」の記事より

 こうして15歳にしてコンタクティーになったバーバラだが、残念ながらこの奇妙な体験は彼女にとってのトラウマとなり、頭から消し去って人生をやり直そうと何度も試みるも、決して記憶から拭い去ることはできなかった。

 トラウマを抱えながらもバーバラは少女時代を乗り越え、若くして結婚し、子どもをもうけたが、あえなく離婚してしまった。シングルマザーとなった彼女は、子育てをしながらニューヨーク・マンハッタンのアパートで両親と共に住んでいたが、そんなある日、次の体験が待っていたのである。

 1960年2月のある寒い午後、バーバラが赤ちゃんのおむつを替えていると、ドアベルが鳴った。その日は来客や配達の予定は何もなかったので奇妙に思えたが、あまり気にせず玄関に行ってチェーンを外さずにドアを開けると、廊下に立っていたのは見たことのない奇妙な背の高い男だった。

 男の身長は190センチ近くあり、ガリガリに痩せた体型に合わないブカブカの紺色のスーツを着て、白いシャツに黒いネクタイをしていた。肌は黒く、目は茶色で、黒くウェーブのかかった頭髪だった。

 しばらくの間、男は何を考えているのかわからない中立的な表情で彼女をじっと見つめていたが、アパートの内の害虫駆除のために部屋の一軒一軒を回っているのだと言った。男は確かに殺虫剤が入っているようなボンベと、黒いブリーフケースを持っていた。

 害虫駆除業者が来るとは知らされていなかったが、バーバラは納得して男を中に入れると、男はキッチンに行き、シンクに殺虫剤をスプレーして作業をはじめた。

 ある時点で、男は作業を中断して立ち止まるとバーバラの方を向いて「恐れるな、危害を加えるつもりはない」と言った。そして、まるで全ての場所を把握しているかのように迷いなく本棚へと向かうと、そこにあった1冊の本を手に取った。それは当時ベストセラーであったエイリアンコンタクティー、ジョージ・アダムスキーの著作『Flying Saucers Have Landed』(邦訳版『空飛ぶ円盤実見記』)であった。それから男は本の特定のページを開き、バーバラにこの内容を信じているかどうかを質問したのである。

「同じコンタクティーとして信じている」とバーバラが答えると、続いて男は「エイリアンがどこから来たと思うか」と尋ね、彼女はおそらく火星か金星から来たと答えた。

 その答えを聞くと男はそっと本を閉じて置き、仕事は終わったとばかりに撤収の手筈を整えてからドアへと向かった。帰り間際の玄関で、男はバーバラに向かって「私はどこから来たと思うか」と最後の質問をした。

 バーバラは冗談半分に少し笑いながら「火星」と答えたのだが、男はそれは間違っていると指摘して「私は土星から来たのだ」と告げ、「今後また会うことがある」と言い残してアパートを去ったのだった。

 男の訪問中、不思議なことにバーバラはまったく恐怖を感じずに完全に落ち着いていたのだが、男が出て行くと急に恐怖とパニックに襲われ、ドアを閉めて施錠した後、しばらく恐怖感で動けなくなったという。

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