「この宇宙はニューラルネットワーク」物理学者の主張が話題! 宇宙全体が脳のはたらきをしている!?
※ こちらの記事は2020年9月15日の記事を再掲しています。
宇宙全体はニューラルネットワークかもしれない——米国の物理学者のクレイジーな主張が注目を集めている。
・Physicist: The Entire Universe Might Be a Neural Network (Futurism)
今年8月、米ミネソタ大学ダルース校の物理学教授バイタリー・ヴァンチュリン(Vitaly Vanchurin)氏は、「宇宙全体が最も基本的なレベルでニューラルネットワークである可能性」について論じた論文をプレプリントサーバ「arXiv.org」に投稿した。
ニューラルネットワークは人工ニューロンをシナプスで結合するという、生物の脳の機能と類似した仕組みを持つ数理的モデルである。このモデルでは学習によってシナプスの結合強度は変化し、問題を解決する能力を持たせることができる。例えば動物の写真を入力して、そこに写っているのが猫なのか犬なのかそれとも別の動物なのか、学習によって自分で判断させることができるのだ。このモデルは機械学習の分野で非常に有用なため、近年は画像認識や翻訳などに広く用いられている。
では、「宇宙全体がニューラルネットワーク」とはどういうことか? ヴァンチュリン氏によれば、この宇宙では粒子や原子、細胞に至るまで、様々なレベルでニューラルネットワークの構造が働いており、古典物理学も量子力学も全てそこから「出現」しているという。古典物理学においては時間は普遍的で絶対であるが、量子力学では相対的で時空の構造に関連しているとされる。多くの物理学者がこの二つの理論を統合するための理論を追い求めているが、ヴァンチュリン氏は宇宙そのものがニューラルネットワークとして機能していると考えれば、このような問題が解決できると主張しているのだ。
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