中国が究極技術「メタサーフェス」獲得でテレパシー実験に成功! 自然界に存在しない物質活用(最新研究)
話し言葉や文字ではなく“思念”だけで人はコミュニケーションが図れるのか? 驚くなかれ、最先端の人工物質を活用して“テレパシー”を獲得できる未来が予見されているのである。
■脳波でのリモートコントロールが可能に
考えていることやメッセージを言葉や表情、ジェスチャーなどを一切使わずに伝えたり汲み取ったりできる能力が「テレパシー(telepathy)」だが、この“超能力”を近い将来、テクノロジーによって獲得できる可能性が浮上している。その技術の鍵を握るのが「メタサーフェス」だ。
メタマテリアルは、奇妙な光学特性を備えた人工複合材料であり、天然素材では不可能な方法で、可視光を含む電磁波と相互作用することができる。たとえば、さまざまなバリエーションで光を屈折させたりすることができるのだ。そしてこの自然界には存在しない人工的な物質であるメタマテリアルを“2次元化”したものこそ「メタサーフェス」である。
中国の空軍工学大学、上海交通大学、シンガポール国立大学の合同研究チームが2022年6月に「eLight」で発表した研究では脳波抽出モジュールを使用して、参加者が自分の思念だけでメタサーフェスを制御することに成功したと報告している。システムには既存のワイヤレス技術(Bluetooth)も用いられている。
我々の脳は、たとえばリラックスしたり集中したりする時にさまざまな周波数の脳波を生成しているのだが、研究チームは参加者から検出された脳波をコントローラーを介してリンクされたメタサーフェス上の散乱パターンで制御することに成功した。
今回のアプローチがユニークなのは、メタサーフェスへの直接の有線接続を必要とした以前の実験とは異なり、参加者はそれをリモートで操作できることである。つまり脳波でのリモートコントロールを可能にしたのだ。
この研究は思念で物質を物理的に動かす“念力”が可能であることを示すものではないが、それは思念だけで素材を遠隔操作できることを示している。今のところこのテクノロジーによって健康管理用スマートセンサーをマインドコントロールできる技術の開発が期待されているが、目下の課題は神経制御信号を遮る可能性のある外部の電磁ノイズをどのように処理するかという点だ。
■“テレパシー”の実現は案外は早い?
2番目の研究では、前述のアイデアをさらに一歩進め、異なるメタサーフェスが電磁特性に基づいて相互に「通信」することを可能にした。
脳と脳の直接的なコミュニケーションのアイデアは新しいものではない。以前の研究では、参加者は脳波で20の質問を行うことに成功し、また別の研究では、3人の参加者のために「BrainNet」を構築し、脳波だけを使ってテトリスのようなゲームをプレイすることも可能にしている。
中国・東南大学の電磁空間研究所のティエ・ジュン・チー博士が率いる今回の研究では、メタサーフェスでそれと同じことができるかどうか検証された。
2人の参加者をメタサーフェスにワイヤレス接続し、送信者は思念で作成したメッセージを作成し、それを一方の受信者に送ったのである。集中することにより送信者の脳波はメタサーフェスのプロパティを変更し、さまざまなバイナリメッセージをエンコードする。それを受け取った受信者は、デコードされたメッセージを取得することができたのである。これは“テレパシー”によるコミュニケーションの道を拓く技術ということになるのだ。
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2024.10.02 20:00心霊中国が究極技術「メタサーフェス」獲得でテレパシー実験に成功! 自然界に存在しない物質活用(最新研究)のページです。コミュニケーション、脳波、メタマテリアル、テレパシー、念力、テレキネシス、メタサーフェスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで