スパイ容疑の日本人外交官は“ロシア美女”にハメられた? 「公安調査庁は外国人妻だらけ 、中露のカモ」ジェームズ斉藤
ジェームズ あります。ありますが、公安調査庁の採用試験は語学メインです。それもロシア語、中国語、朝鮮語です。その理由は、公安は徹底して現場主義で「いかに人と会って飲み食いをして話をしたか」で評価するためです。しかし、スキルや経験がない人間を現場に出したら、ただのカモですから次々とハニートラップに引っ掛かっていくのです。敵国の女性を妻にしてしまう理由がこれです。逆に、そんな先輩ばかりですから、それが正しいことだと思っています。
──つまり、公安は完全に汚染されていて、ロシア担当はロシアのためのエージェントになってしまっているし、中国担当は中国のためのエージェントになっていると。
ジェームズ その可能性は十分にあります。本人がエージェントでなくても妻が機密資料の持ち出しなどができるでしょうから。
こうなってしまった原因はやはり採用試験のマズさでしょうね。例えば、イスラエルのモサドの採用試験はいきなり諜報工作の演習から入ります。英米も基本的に同じです。要は能力がないのにスパイは務まりません。
こういってはなんですが、本来、語学云々などかなりどうでもいい部分なのですが、日本ではこれを最優先事項としているのでダメなスパイが育ってしまいます。
また、どうしても語学というのであれば、英語力を最優先に選ぶべきでしょう。現在の諜報は同盟国間の連絡が最も重要視されるからです。英語はできて当然で、その後にロシア語や中国語の習得とするべきです。この2つの言語を学ぶのは難しいことはわかりますが、それでも組織に入ってからでも十分間に合います。
逆に最初から習得しているほうが問題です。その時点でロシアや中国のエージェントが近づいている可能性があるからです。それよりはロシアや中国などに留学を含む渡航歴がないことを最優先しなければなりません。また日本国内でも在日ロシア人や中国人との接触がないことも必要です。
──採用試験云々の前に身辺調査をしっかりやっておくべきなんですね。
ジェームズ それは海外では当たり前の話です。しかし、日本は逆に渡航歴があるほうを優先したり、重宝したりするのです。
──僕はてっきり公安調査庁は優秀なのかと思ってました。
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