エレベーターで“異世界”に迷い込んだ女性 不可解な映像に警察もパニック
数年前に海外オンライン掲示板「Reddit」で語られ、今でも人気のある「マトリックスの不具合」についての話がある。
「マトリックスの不具合」とはどういう意味か? これは1999年に公開された映画『マトリックス』で初めて使われた言葉で、人類は巨大なコンピューター・シミュレーションの中で生きているため、そのシミュレーションの不具合によるバグが起こるというものだ。この数年間、「マトリックスの不具合」は、論理的に説明できない異常事態の一例を示す略語にさえなっている。
マトリックスの不具合としか思えない不思議な体験をしたのは、シドニー・ダニエルという若い女性だ。2001年、彼女が8歳のときに不思議な事件が起こった。
「私は母、兄、叔母、祖母の4人は、恐竜スーを見るためにシカゴに出かけていたのです。私たちは近くのホテルに5日間ほど滞在していました。そのホテルはとても高級で新しく、全体的にとてもいいホテルでした」
「ある日、プールからの帰り道、びしょびしょに濡れたままエレベーターに乗ったんです。7階のボタンを押して、エレベーターは期待通り7階で開きました。そして、その週に20回ほど経験したように、通路の左側から2番目のドアをノックしました。しかし、誰も出てこなかったんです」
シドニーさんによると、この時は部屋に祖母がいたはずで、いつもならノックをすれば祖母がドアを開けてくれたという。この時にシドニーさんは「警戒心」を覚えたと話す。とはいえ、間もなくプールから戻ってくる母を待てば良いだけだったが……。
「私はエレベーターまで数メートル戻り、母と弟を待ちました。その時にエレベーターが私のいる7階にちょうど止まりましたが、ドアが開くと、誰もいなかったんです。このとき、私は何かが非常に間違っていると感じ、ドアの前に戻り、ノックしました。すると、老女がドア越しに、『あなた、昨日も言ったでしょう、ここはあなたの部屋ではありませんよ』と言うんです」
部屋からは面倒見の良さそうな老女が出てきたという。しかし、祖母とは別人だ。老女は「息子と電話中だから、待って」と言い、ドアをパタリと閉じてしまったという。部屋から知らない女性が出てきて、冷たくあしらわれたシドニーさんはパニックになりかけたが、ドアが閉まった瞬間、エレベーターが止まる音が聞こえたという。
「ドアが閉じた直後、エレベーターが開いて、母が泣きながら飛び出してきて、私をつかまえました。母は、『ああ、あなた、どこにいたの!?』と驚いていた様子でした」
そして、シドニーさんの母は、老女がいる部屋を開けたという。しかしその瞬間、彼女は呆然とするだけだったそうだ。それから、“自動操縦”のようになった母はシドニーさんを連れてエレベーターに戻り、再び7階を押した。ずっと7階にいるのだから当然のことだが、エレベーターの扉は開閉したもののエレベーター自体は動かなかったという。
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2024.10.02 20:00心霊エレベーターで“異世界”に迷い込んだ女性 不可解な映像に警察もパニックのページです。アメリカ、エレベーター、異世界、マトリックスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで