「ロシアは弱い核兵器を使わない」 最強水爆“ツァーリ・ボンバ”級核でウクライナを完全破壊か?(ジェームズ斉藤)
【連載:某国諜報機関関係者で一切の情報が国家機密扱いのジェームズ斉藤(@JamesSaito33)が斬る! 国際ニュース裏情報】
前編に引き続き、クリミア橋の爆破、パイプライン・ノルドストリームの破壊とロシアの核兵器使用の危険性を話してもらった。
──ある意味、最強の国家ですね、ロシアは。そのロシアがクリミア橋もやったんですね。で、さっきの話に戻りますが、あの画像はどういう意味なんですか? 爆発した時の泡ってことですか?
ジェームズ クリミア橋の爆破は公では橋を通行していたトラックが爆発したことになっています。しかし、その画像を見れば明らかで海の中で何かが爆発したことがわかります。潜水型のドローンが橋桁に自爆したもので、その爆破の瞬間を捕らえたものです。つまり、これは完全に工作で、犯人はFSB(ロシア連邦保安庁)ロシアだと私は見ています。
──GRU(ロシア連邦軍参謀本部情報総局)ではなくて、なぜFSBなのでしょうか?
ジェームズ ロシア国内とウクライナにおけるこういう特殊作戦というのは基本的にFSBが担当ですから。ノルドストリームの場合は完全に海外になってしまうのでGRUです。海軍スペツナズが潜水艦から海中に出てパイプラインに爆弾を設置したと言われています。ですから、やり方もまったく違ってくるんで、クリミア橋のほうはFSBの仕業でしょう。
──でも、なぜ、FSBはそんなことをしたんですか?
ジェームズ これも核兵器を使うための道筋作りです(前編を参照)。そもそもロシアには核兵器を使うための明確な条件が設定されているんです。「核戦略ドクトリン」というのがロシアにはあるので。どんな条件なのかというとロシアの領土に外国の通常部隊、これは特殊作戦ではなく、陸軍の戦車部隊なんかがロシアの領土を侵略し、ロシアの国家存亡を揺るがすような事態になった時に核兵器の使用が許されます。ということはロシアの領土が侵略されることが絶対条件なのです。ですから、この間の四州併合も核兵器使用のための布石と言えます。ロシアの感覚で言えば、すでに四州はロシアです。しかし、ウクライナとしては自国の領土だと思っていますから奪還のために戦車部隊を送ります。そうなった時、どうなるか、ですね。たぶん、また杜撰な作戦で後退するでしょう。西側メディアはそれをウクライナの勝利、民主主義の勝利と絶賛するのでしょうが、プーチンはそれを見てほくそ笑んでいるかもしれませんよ。
──ドクトリンに近づいているんですね。
ジェームズ そうです。というかロシアは非常に法的根拠にこだわり、侵略や他の悪事の口実に必ず法律をふりかざしてきます。そういう中でクリミア橋の爆破です。クリミアもいまやロシアの領土ですからね、あそこも通常兵器で攻められると核兵器を使用せざるを得ない状態になるかもしれないですよ。ですから、どこをきっかけに核兵器の使用になってしまうのか? 四州なのか、クリミアなのか、ロシア本土なのか。それは今後のウクライナの動き次第ですね。
──いずれにせよ、クリミア橋はそのきっかけを作るための小競り合いだと。
ジェームズ 小競り合いだけじゃなくて完全にエスカレーションの一部としてマネージされています。大切なのはエスカレーションです。8月のロシア国内のテロ、ドゥーギンの娘の爆死、そのあとにノルドストリームの爆破、クリミア橋爆破とロシアに対するテロが表向きにはどんどんエスカレートしていますね。しかも、ノルドストリームとクリミア橋というのはロシアにとって最重要インフラです。それを2つも“ウクライナは破壊した”わけです。
では、次に何が起きるのかというと当然、ロシアからの報復です。それがキエフへのミサイル攻撃です。
──確かに報復もエスカレートしてますね。
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2024.10.02 20:00心霊「ロシアは弱い核兵器を使わない」 最強水爆“ツァーリ・ボンバ”級核でウクライナを完全破壊か?(ジェームズ斉藤)のページです。ロシア、核兵器、ウクライナ侵攻、第三次世界大戦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで