「ロシアは弱い核兵器を使わない」 最強水爆“ツァーリ・ボンバ”級核でウクライナを完全破壊か?(ジェームズ斉藤)
ジェームズ そうです。そういうのがあるのでプーチンが核兵器投下を命令してもロシア国内では「それはさすがにヤバいだろう」ではなくて歓迎すると思います。「やっと使ってくれた」と。
──その辺の感覚のズレはありますね。西側は核兵器を使ったらダメですけど、ロシアは「よく使ってくれた」って気になるんですね。
ジェームズ 逆に国威発揚になります。昔の日本は兵隊さんに対する熱狂も凄まじかったんですけど、海軍の軍艦に対する熱狂ってあったと思うんですよ。戦艦大和なんか世界最強の軍艦だったという、そこに対する熱狂と同じものがあると思います。
──日本人はいまだの戦艦大和への熱狂はありますから。
ジェームズ いまだにあると思います。特に海上自衛隊の護衛艦を神格化する動きはそれとちょっと似ています。ロシアの場合は海軍があまり強くないんで軍艦を神格化するっていうのはあまりないんですけど、核兵器にはあります。ロシアの核兵器に対する感情ってすごい大事で、ここがほとんど理解されていません。
では、なぜ、ここまでロシア国民の気持ちを刺激するのかというと、ロシアと核兵器の関係が屈辱から始まっているんですよ。
──屈辱?
ジェームズ アメリカに先を越されたという屈辱です。核兵器は、アメリカのマンハッタン計画で核爆弾を開発し、それをもとに広島、長崎に落としたことで先を越されてしまったんですね。ここで有名な話があるんですけど、スターリンは当時、アメリカのマンハッタン計画を知っていましたし、広島、長崎に原爆を落とすことも全部知っていました。それだけでなく、マンハッタン計画の技術を全部持ち出してモスクワに報告させていたんです。
──マンハッタン計画にロシアのスパイがいたんですか?
ジェームズ そうです。これは歴史学的にも証明され、有名です。ユダヤ系アメリカ人のローゼンバーグ夫妻が死刑になっていますから、彼らが流したんです。ポツダム会談が1945年の7月にあったんですが、そこでトゥルーマン大統領がスターリンに対して「アメリカはついに広島、長崎に投下するための原爆実験に成功した」と言ってるんです。するとスターリンは「既に知っている」と言ったんです。
──負けず嫌いなんですね。
ジェームズ そのお陰でローゼンバーグ夫妻のスパイ行為が発覚して死刑になっていますが。ともかく、ロシアにとっては核兵器の関係というのはアメリカに先を越された屈辱から始まっています。しかし、スパイ能力によって核技術に関してはわかっていたので、アメリカがビキニ環礁で水爆実験をやり始めると、負けじとソ連も水爆実験をやって、それがツァーリ・ボンバです。世界一の規模の水爆でいまだにツァーリ・ボンバを超える爆弾って開発されていないんです。
──こだわりが大きいんですね。
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2024.10.02 20:00心霊「ロシアは弱い核兵器を使わない」 最強水爆“ツァーリ・ボンバ”級核でウクライナを完全破壊か?(ジェームズ斉藤)のページです。ロシア、核兵器、ウクライナ侵攻、第三次世界大戦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで