ベトナム戦争で目撃された有翼人型未確認生物「翼のある女」とは? モスマン、バットスカッチ、ロックエイプも紹介

ベトナム戦争で目撃された「翼のある女」

 さらに米軍記録に残る謎の有翼生物がいる。ベトナム中南部ダナンにおいて、1969年8 月、アール・モリソンは兵士ら数名と謎の存在に遭遇した。深夜1時半、歩哨に出た彼らは、裸の黒人女性を目撃したのだ。しかし、女性には翼があり空中に浮いていた。月明りを反射して奇妙な緑色にも見えた。この事件について、モリソン氏は1972年まで固く口を閉ざしていたが、のちに著名なUFO研究家ドン・ウォーリーのインタヴューに答えている。

 ウォーリー氏の報告によれば、謎の有翼生物はモリソン氏らの「直上3mほどを音もなく飛び、実際にその生物の影で月が見えなくなった」「明らかに黒髪の女性であり、羽膜は腕に密着していた」という。

帰還兵が語る「ロック・エイプ」

 この他にも不可解な目撃証言がある。とある米軍小隊がジャングルの中でベトナム軍と交戦していたときだ。突如、最後尾の兵士の後ろに身長2mほどのビッグフットのような獣人が立っていた。突然の出来事に固まってしまった兵士だが、その獣人は吠えながら高くジャンプし、今度はベトナム軍の眼前に着地した。ベトナム軍は突然現れた怪物と交戦を始め、米軍小隊は撤退した。その後、現地住民に確認すると「バトゥトゥ/ウゼ/ノイズン/森の人」と呼ばれ、代々知られる謎の生物だった。後日、目撃現場へいくと引き裂かれたベトナム軍兵士の遺体が散らばっていた。米軍は未確認生物として「ロック・エイプ(岩猿)」と名付けたという。

 2020年、これらの報告が明るみに出された途端、多くの人々が「ベトナム退役軍人の父が同じものを見た」「92年、ベトナム戦争に従軍した祖父も目撃した、現地語の名前がわからず、部隊でははピンポンゴリラと呼んでいた」「2018年、ダクラク州で実際に妻と目撃した」などのさまざまな証言が寄せられている。

 古来より伝えられ、現在でも目撃される有翼人型生物の正体は何なのか。ベトナム戦争における獣人の目撃は何を意味するのか。有翼女型生物はロック・エイプの雌なのか。それらは神話ではなく実在するのではないか。謎は深まるばかりである。


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文=神ノ國ヲ

学術論文からオカルト記事まで。
京都大学の博士課程に所属中。
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