「アヴリル・ラヴィーン死亡説」がハロウィンで再燃 15年以上前から“替え玉”が演じている?
また陰謀論を信じる人々は一般的に現実についていくつかの「前提」を共有していることが研究で示されている。それは権威に対する不信感、見かけ通りのものはないという信念、シニシズムなどで、このような考え方を抱いている人は事実よりもむしろ感情や直感に影響されやすく、「目の前にあるものは決して信用できない」という傾向にある自分の世界観に合致した情報を得ることができるため、陰謀論や都市伝説に引きつけられるのだという。
また、自分の認識する世界に「意味」を持たせたいという考えも、陰謀の特徴だという。そのため、例えば公式見解や一般的な説明が現段階では不適切、とされるときに陰謀は発生しやすい。そしていったん陰謀論が発生し流通すると、信奉者は確証的な証拠を探し、代替案を拒否する。そして信頼できる検証を伴わない非公式な情報の流通が、誤った情報を更に拡散させていくのだ。
これは実際、「死亡説」を他ならぬアヴリル・ラヴィーン自身がインタビューやソーシャルメディア上で繰り返し否定しているにもかかわらず、根強く残っているという事実によって証明されている。本人からの指摘があっても、陰謀論者はスルーしてしまうか、あるいはこれも陰謀の一部と解釈し、否定は隠蔽工作の一部と見なす。信奉者にとっては、否定こそがが関心を呼び起こし、陰謀をさらに裏付けることになってしまうのだ。
今年のハロウィーンにどんなコスチュームが選ばれたにせよ、「アヴリル・ラヴィーン死亡説」のような時代遅れの陰謀論を今も信じる人々が多くいるというのはなんとも不気味ではないだろうか。
参考:「Unexplained Mysteries 」、ほか
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