夫の亡骸を食べる「遺灰中毒」の女性 ― 夫を全て食べつくし、二度失う恐怖に怯え…
※ こちらの記事は2019年10月29日の記事を再掲しています。
アメリカのテレビネットワーク「TLC」に、一風変わった“依存症”を持つ人達が登場するリアリティー番組がある。番組では異食症の人々も紹介されているが、彼らが中毒になっている“食べ物・飲み物”はエアーフレッシュナー、レンガ、砂、プラスチック、ガラス、マニキュア、タイヤ、マットレス、レジ袋、化粧品、ペンキ等、口にするのは危険と思われるものばかりだ。
その内の1人、米テネシー州に住むケイシーさん(26歳)は夫の亡骸を食べる中毒に陥ってしまっている。
ケイシーさんと亡くなった夫、ショーンさんは交際後10カ月で結婚し、幸せな生活を送っていた。しかし2年半経ったある日、ショーンさんは激しい喘息の発作により突然この世を去ってしまう。
「その日から時が止まり、悲しみの日々が始まったの」とケイシーさん。
愛する夫といつも一緒に居たいとの思いが強いあまり、夫の遺灰が入った骨壺をどこへ行くのに持って歩いている。
買い物に行くときにも、映画に行くときも写真付きの骨壺を脇に抱え、運転中は膝の上に乗せ、外食時にはテーブルに乗せ、テレビを観る時もソファーの横に置き話しかけ、寝る時は抱きしめて眠る。今でも食事は2人分作っているそうだ。
外出先で「それは何なの?」と聞かれると「私の夫よ」と答えるという。
「笑われたり、ふざけているんだろうと言われりたりするが、私はいたって大真面目。だって私の夫だもの」とケイシーさん。
ショーンさんが亡くなってから体重が20キロも落ちたという。
そんなケイシーさんが“依存症”になったきっかけは、火葬場から戻って来たショーンさんの遺灰を骨壺に移し替えようとしたとき、遺灰が指に付いてしまったことだった。
愛する夫の遺灰を“拭く”など考えられなかったケイシーさんはそれを舐め、口にした。
その日から夫を食べる行為をやめられなくなり、一日に5回~6回は遺灰を口にするという。
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