三角形の飛行物体、青白い閃光、空中を漂う繊維状の繭と謎の生物… フォークランド・ヒルUFO事件の謎

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 1996年、スコットランドにて奇妙なUFO事件が発生した。

※ UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。

 その年の9月23日、一人の母親と息子、そして息子の友人がファルカンドからフルーキーという村へ車で出かけたことから始まった。ふと、上空に暗い色の三角形の飛行物体が2つのライトを点灯させた状態で浮遊しているのを発見。3人は車を停めてしばしそれを観察していたが、再び目的地へ向かうことにした。その後、3人が帰路につくと、また同じ物体が出現。しばらく上空をホバリングした後、谷を横切って消えていったという。

 母親と息子が帰宅して、娘に一部始終を説明したところ、彼女が興味を持ったため再び目撃地点に足を運んでみた。すると今度は近くの林の上に白い光と青い光が出現。発光体をもっと近くで見るために細い田舎道に車を走らせ、光の出ている場所へ向かったところ、人里離れた木々の合間に赤・青・緑の3色の光が明滅していたという。その光に照らされた未知の構造物と、周囲に何人もの人影が忙しそうに動き回っている様子も確認できたそうだ。

 家族は帰宅後にUFO調査ホットラインに報告。夜の11時30分ごろにもう一度、謎の物体がまだ現場にいるかどうか確認するために出向いた。今度は近くの丘の上で謎の光が点滅しているのが見え、現場ではまだ奇妙な人影が動き回っていたという。

 すると、何の前触れもなく、辺り一帯に異様な「霧」が立ち込めた。その霧の中には、繊維状の物質でできた「繭」が入っており、その中には何らかの小さな生物が入っているようだったという。そして背後で青白い閃光が走ったため、一家はその場を逃げ出したという。

 一体彼らは何を目撃してしまったのか。軍が森の中で訓練していたのでは、という説も出てきているが、謎の光や霧、繭の説明がつかないし、もし本当に軍の演習なら一般人が現場に近寄れないはずだ。結局、彼らが目撃した現象に関する決定的な説明は、今日でも見つかっていない。

参考:「Unexplained Mysteries」ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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