宇宙人の来訪を事前にお知らせ? LIGOで「UFOの重力波」を検知可能だと判明!
広い宇宙には、我々と同程度もしくはより発展した文明を持つ地球外知的生命体が存在することは、ほぼ間違いないと考えられている。問題はその証拠を見つけることだ。たとえば宇宙人が用いている電波を拾おうとする試みは昔から積極的に行われている。これに加え、物理学者のチームが先進レーザー干渉計重力波観測所(LIGO)を使って異星人の宇宙船からの重力波を探すというアイデアを提唱して注目を集めている。
重力波はもともと、物理学者アルバート・アインシュタインが一般相対性理論の帰結として提案したもので、そのの直接的な証拠をつかむために研究者らは長年苦労を重ねてきた。そして2016年2月、LIGOの研究チームがついに重力波を初めて検出することに成功したのだ。この偉業の突破口を開いたライナー・ワイス、バリー・バリッシュ、キップ・ソーンの各チームは、翌年ノーベル物理学賞を受賞した。
そして現在、別の物理学者チームがLIGOの重力波検出能力によって、深宇宙でUFO※の気配を感じられる可能性があることを示唆する新しい論文を発表した。
※ UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。
ただし条件もあり、現在の技術で検出するには宇宙船が木星ほどの大きさがあり、非常に速く動き、地球に比較的近い所(326,000光年以内)を移動していなければならないという。なかなかシビアな条件にも思えるが、もし星間旅行の際にワープドライブやそれに類する技術を使っていると仮定したらどうなるだろうか。この論文によれば、そのような推進システムがあった場合、(少なくとも理論的には)重力波も発生させるはずだという。もしワープできるデス・スターのような宇宙船が我々の銀河系内に進入してきたら、我々がそれを事前に知ることも可能かもしれない、というのだ。果たしてそんな日が本当に来るのだろうか?
参考:「Unexplained Mysteries」ほか
【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】
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2024.10.02 20:00心霊宇宙人の来訪を事前にお知らせ? LIGOで「UFOの重力波」を検知可能だと判明!のページです。宇宙人、物理学、UFO、重力波、LIGOなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで