今なお未解明の「タイタニック号5つの謎」とは? 船長の行方、最大速度での航行… 沈没は人災だったのか

船長の最期は?

 エドワード・スミス船長はタイタニック号の沈没と共に亡くなったとされているが、遺体は特定されておらず、また沈没に際して船長がどのような行動をとっていたのは謎のままである。

 実はタイタニック号の出航に際してスミス船長は船乗りとしてこれが最後の航海になることを親しい周囲に話していたという。

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エドワード・スミス船長 画像は「Wikipedia」より

 1997年のジェームズ・キャメロン監督作映画『タイタニック』ではイギリス人俳優のバーナード・ヒル演じるスミス船長は沈没時に操舵室に閉じこもっていた姿が描かれている。とすれはスミス船長はタイタニック号と運命を共にしたということなのだろうか。

 一等船客のロバート・ウィリアムズ・ダニエルは逃げる途中で船橋の操舵室にいる船長を目撃したという。船が傾くにつれて操舵室の水位がゆっくりと上がり、腰辺りまで水に浸かっている船長を見たのが最後であったというのだ。「彼は英雄として死んだ」とダニエルは述懐している。

 しかしその英雄譚の一方で、無線オペレーターのハロルド・ブライドを含む他の生存者は船長が沈みゆく船から海に飛び込んだのを見たと話し、また別の者は幼児を抱えたスミス船長が救命ボートに泳いでいく姿を見たとも証言している。

 作家のウィン・ウェイドは1992年の著書『The Titanic: End of a Dream(タイタニック:夢の終わり)』で、スミス船長は「英雄的なものから不名誉なものまで、少なくとも5つの異なる死を遂げた」と言及している。

 はたして船長のどの最期が真実であったのか。海底に沈んだタイタニック号は現在急速に劣化が進んでいるといわれているだけに、船内から船長の痕跡を見つけるのは難しそうである。

参考:「Daily Mail」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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