イタリアで発見された「ルグナーノの吸血鬼」の謎! ゾンビ化を防ぐための措置とは?

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画像は「Getty Images」より

 吸血鬼は、現在でこそホラー作品に登場するモンスターとみなされているが、昔は実在する怪物だと考えられており、当事の人々にとっては恐怖の対象であった。事実、欧州の古い墓からは吸血鬼とみなされた人の死体が蘇らないよう、特別な措置をされて葬られていた証拠が出てきている。

 たとえば、ポーランド西部の村グジツァの墓地で発見された3体の奇妙な遺骨は、13~14世紀に埋葬されたものと見られたが、不自然な切断や変形など、伝えられている「吸血鬼」の埋葬方法との著しい類似が認められた。一体は骨がばらばらに置かれ、右脚と左脚を逆側に配置するなど意図的に配置されており、別の遺骨は膝を破壊された上でうつ伏せに置かれ、地中で蘇っても簡単には地上にあがれないようにされていた。また背骨に杭が打たれて起き上がれないようになっているものもあったそうだ。

参考:14世紀に実在した「吸血鬼」の遺体が発見される! 膝が破壊され、背骨に杭…考古学者も困惑!=ポーランド

 2018年、イタリアのポッジョ・グラミニャーノの遺跡で、考古学者が「口に木のブロックをくわえた幼い子ども」の墓を掘り当てた。当時、この遺体は「腐敗の進行が遅いなどの理由から吸血鬼と見なされた子どもの遺体」だと推測され、発見場所から「ルグナーノの吸血鬼」と呼ばれることとなった。

 しかし現在、考古学者たちは、この子供が吸血鬼と見なされていたという説に疑問を投げかけている。

 実はこの遺跡からは他にも1600年前の子供の遺骨など複数が発見されており、その中には「手足を石で固定された遺体」もあったのだ。そのため、この措置は子供が “レヴナント(revenant、死後に蘇る遺体)”、いわゆるゾンビとして戻ってくるのを防ぐためのものだったのではないか、と考えられるようになった。

 デイヴィッド・ソーレン教授は「Live Science」に対し、次のように語っている。

「昔は亡霊や邪悪な魔女が死者の体や魂を利用するかもしれないと本当に信じられており、悪霊や不思議な力に対する恐怖が非常に強かったのです。死者の口に石を入れたり、遺体の上に乗せて重くすることは、邪悪な霊の影響を受けないようにするため。コミュニティを守るために、災いを避ける力があるものと見なされていたのです。」

 吸血鬼も十分恐ろしいが、この時代にはそれよりも亡霊や魔女といったより超自然的な存在の方が恐れられていたのかもしれない。

参考:「Live Science」ほか

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文=飯山俊樹(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

ミステリーニュースステーションATLAS編集部員
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