18世紀に実在した 「吸血鬼」 の顔を再現! 米軍科学者らが協力

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画像は「Unexplained Mysteries」より

 海外にて、なんと18世紀に実在したとされる「吸血鬼」の顔を科学で再現するという驚きの試みがなされた。

 問題の「吸血鬼」はコネチカット州グリスウォルドに埋葬されていた墓から発見されたもので、奇妙なことに大腿骨が遺体の上で十字型に並べ直されていたという。これは吸血鬼とみなされた死体がふたたび甦ってこないようにするもので、周囲には掘り起こされて再埋葬されたことを示す証拠もあったという。

 科学者のEllen Greytak氏は「Live Science」の取材に対し、「遺骨は大腿骨が取り外され、胸の上で交差させた状態で発見された。そうすれば吸血鬼の疑いのある死者が墓から出て歩き回り、生きている者を攻撃することはできないだろうと考えられていたからだ」と解説している。勿論実際にはこの男性は吸血鬼等ではなかったし、人間の血を飲むことにも全く興味がなかったのだろうが、この不幸な死者は1700年代に地元の人々の間で大きな恐怖の対象となっていたことは間違いなさそうだ。

 現在、バージニア州のParabon Nano Labsと米軍DNA鑑定研究所(AFDIL)の科学者たちが協力して彼の頭蓋骨やDNAを使い、生前の姿の復元を行っている。「吸血鬼」の死亡時の年齢は55歳前後と考えられ、色白の肌に茶色の目、茶色か黒の髪をしていたそうだ。

 この男性が吸血鬼と間違われた要因として、男性が結核を患っていたことが関係している可能性が高いという。結核は当時、迷信深い人々から吸血鬼と結びつけて考えられていたそう。吸血鬼とされた男性に対する処置も、人々が吸血鬼を恐れるあまり身を守るために恐ろしい行為もいとわなかったことをよく表していると研究者は語っている。

参考:「Unexplained Mysteries」、ほか

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

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文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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