女性が性的に絶頂し続ける奇病「イクイク病」の正体とは? 薬害で感度三千倍に…=亜留間次郎
有病率
イクイク病の患者がどれぐらいいるのか2020年にカナダとアメリカで有病率を調査した研究をみると、レアな病気かと思ったら意外なほど患者がいました。
カナダでは女性1,267人のうち0.6%にあたる7人が持続性性喚起症候群と言える状態でした。
ただし、カナダのデータは被験者がクイーンズ大学の心理学入門コースに在籍する学生1,874人を対象として標本が若い大学生に偏っています。
逆にアメリカのデータは年齢、性別、人種、所得、居住地域がアメリカ国勢調査のデータと一致するように作られていますが、
アメリカの調査では女性514人のうち9.5%にあたる49人と桁違いに多くなっています。
統計データを細かく見るとアメリカの場合は高学歴白人は少なく、低学歴有色人種ほど多い傾向が出ています。一番多いのは高卒黒人です。
このデータを単純に解釈すれば大学生を対象としたカナダのデータはアメリカで言えば最も低い母集団から抽出されたデータに相当することになります。
社会的地位の高い人ほど少なく、ストレスの多い底辺層の人ほど有病率が高いと解釈することが出来ます。
さらに、この数字は自己申告に基づいているので恥ずかしさから有病率の過小評価をもたらした可能性があると指摘されているので、実数はもっと多い可能性もあります。
そして、イクイク病の患者はむずむず脚症候群、過敏性腸症候群、慢性骨盤痛など鬱病の薬の副作用で発症する他の病気も抱えている人が沢山居ます。
動物が先に発見されていたイクイク病
さらに、イクイク病は人間だけの病気ではなさそうです。1988年にフルオキセチンを二枚貝に与えたら性欲が増大して繁殖力10倍になった研究成果が発表され、この研究を行ったゲッティスバーグ大学のピーター・フォング博士は1998年にイグノーベル生物学賞を受賞しています。
現代の後知恵で見るとこの研究は二枚貝をイクイク病にしていただけでした。
イクイク病は人間だけに起こるわけではなく、人間と同じ神経伝達物質であるセロトニンを持つ生物全てに影響していると考えられています。
その範囲は人間を含む哺乳類どころか昆虫や海老や貝などの海産物にまで広く及んでいるようです。
人間の排泄物には体内で分解されなかった薬が排出されています。アメリカでは薬の飲み過ぎが状態化しているため下水処理場でフルオキセチンの分解処理が追いつかず自然界に放出されます。
イクイク病は人間だけでなく、川や海にいる野生動物にまで広まっている現代の広域薬害の可能性があったのです。
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2024.10.02 20:00心霊女性が性的に絶頂し続ける奇病「イクイク病」の正体とは? 薬害で感度三千倍に…=亜留間次郎のページです。オーガズム、セロトニン、抗うつ薬などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで