10代の血を輸血し永遠の命を得る…不老不死を実践した7人!

 バイオハッキングとは、最先端の科学を自身の体に適用することで、心身を健康に保とうとする試みの一種。医学とはまた違った側面から、若返りや不老不死といった人間の根源的な欲求にアプローチする手段として、昨今世界的に注目を集めつつある健康法だ。

 過去にトカナでは、そんなバイオハッキング実践者7名を紹介している。イーロン・マスクを筆頭に各界の大御所から、過激な身体改造でカルト的な人気を博した者まで。自らの体をサイボーグ化するといっても、その方法は人によって千差万別。2020年の記事から、人類の可能性を感じさせるボディハックの世界を取り上げた際の記事を再掲する。

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※ こちらの記事は2020年8月21日の記事を再掲しています。

 自らの体を最新の研究やテクノロジーによって操作、改善しようとする「バイオハッキング」では、不老不死の探求など、実にさまざまな試みが行われている。英「The Sun」(8月18日付)が、個性豊かなバイオハッカーたちによる数々の実例を紹介している。

BIO UPGRADABLE Meet the super-rich ‘biohackers’ turning into cyborgs with in-built armour and injecting teenagers’ BLOOD to stay young (The Sun)

■ピーター・ティール

 人類の究極の願い、若返りや不老不死はバイオハッカーの間でも人気のあるテーマである。決済サービス「PayPal」の創業者ピーター・ティールは、「人間の死が避けられないというイデオロギー」に反対で、過去には老化を防ぐために成長ホルモンの投与を受けたことを明らかにしている。

 そんな彼が最も興味を持っているとされるのは、輸血による若返りだ。若者の血は若返りの妙薬であり、ティーンエイジャーの血を輸血することで永遠の命を達成するという野望を抱いているという。輸血による若返りについてはトカナでも以前取り上げたことがある。すでに米ベンチャー企業「Ambrosia」が、一回8000米ドル(約85万円)という高額で若者の血漿を輸血するサービスを開始しているという。

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画像は「The Sun」より引用

■ジャック・ドーシー

 若返りに執念を燃やすIT長者は他にもいる。米「Twitter」の創業者ジャック・ドーシーは、サウナとアイスバス、そして断食という極端な健康法で身体改造を行なっている人物だ。

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画像は「The Sun」より引用

 毎日夕方には高温のサウナに15分座り、アイスバスに3分入るというプロセスを3回繰り返しており、この極端な温度変化こそが脳を強化していると信じているという。また、彼は週末の断食のほか、平日でも食事は1日1回、午後6:30〜9:00までの間に行うそうだ。

■イーロン・マスク

 米宇宙企業「スペースX」や自動車メーカー「テスラ」のCEOとして知られるイーロン・マスクは、「人間はサイボーク化しなければならない」という主張を長年続けている。2019年には脳を直接ネットに接続する電子脳インプラントの研究開発のため、新たな会社「Neuralink」を立ち上げている。

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画像は「The Sun」より引用

■セルジュ・フォージェ

 ロシア生まれの起業家セルジュ・フォージェは「永遠に生きる」ために、14万ポンド(約2000万円)をつぎ込み、自らさまざまな実験を行なっている人物だ。すでに補聴器の導入による聴力の強化やグルコースモニターの埋め込みなどを行なっている。

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画像は「The Sun」より引用

 食生活も独特で、低炭水化物の食事を1日1回しか取らず、週に3度は断食しているという。また、筋肉成長ホルモンを毎日投与している他、気分を高めるためにサプリメントや抗うつ剤などを摂取している。「髪には抜けて欲しくない」「80歳で癌にはなりたくない」と話す彼は、自分の薬剤キャビネットにさまざまなホルモン剤や処方薬をストックしているそうだ。

■ベン・グリーンフィールド

 バイオハッキングは大富豪たちだけのものではない。ベン・グリーンフィールドは自らの体でさまざまなバイオハッキングを行ってカルト的人気を博し、現在では健康関連のビジネスを手がけるまでになっている。

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画像は「The Sun」より引用

 グリーンフィールドは「若い頃の自分を年老いた自分に注入する」として、半年おきに若い頃に採取、保管していた自らの幹細胞を注射している。彼はペニスにもこの注射を行なっており、「より大きなモノを手に入れた」と話している。また、この注射以外にも、アリを食べる、コーヒーで浣腸する、前立腺マッサージといった風変わりな健康法を日々実践している。

■デイヴ・アスプリー

 米国の実業家デイヴ・アスプリーは「自分をハッキングする」ため、これまで100万ドル(約1億円)をつぎ込んできたと語る。子供の頃は太っていたというが、45キロのダイエットに成功して「IQが20上がった」といい、現在でも1日たった35グラムのタンパク質と高脂肪食品しか口にせず、炭水化物は週に一度しか口にしないという食生活を続けている。また、脳をブーストし、認知症を予防するためのサプリメントを毎日100個以上摂取しているそうだ。

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画像は「The Sun」より引用

 アスプリー氏は食生活以外にも、紫外線を浴びたり、振動する板の上に立ったり、凍結療法をうけたりしている。また、老化防止のために幹細胞注射を受けており、「180歳まで生きる」と豪語している。

■リッチ・リー

 サイバーバイオハッカーのリッチ・リーは、自らを「人間バイブレーター」に改造した人物として知られる。彼は骨盤にデバイスを埋め込み、セックス時にペニスが振動するようにしたのだ。リーはペニスをバイブレーターにするデバイス「Lovetron9000」の販売を計画している。

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画像は「The Sun」より引用

 彼らの行いは奇異に映るかもしれない。しかし、彼らの挑戦が新たな地平を切り開くのは間違いないだろう。バイオハックは近い将来、われわれにとっても常識となるかもしれない。

参考:「The Sun」ほか

TOCANA編集部

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