YouTubeチャンネル「オカルト部」が呪物コレクター田中俊行の自宅に潜入! 見どころを3つ紹介

 登録チャンネル者数26.5万人、ホラースポット巡りや心霊現象の検証で人気のYouTubeチャンネル「オカルト部」より、昨年7月に公開されたオカルトコレクター・田中俊行氏ゲスト回をピックアップ。

「オカルトコレクター田中俊行の家へ。。。恐怖の呪物を拾ってしまた。」と題された本動画では、
タイトルのとおり、生粋の呪物蒐集家として知られる田中俊行氏の自宅に大潜入。部屋中所狭しと呪物が並ぶ様はそれだけでも十分に衝撃映像なのだが、さらに田中氏自ら、貴重なコレクションの数々を解説しており、見応えたっぷりな内容になっている。

見どころ1
ブードゥー教の呪物「ボッチオ」

 同じく呪物コレクターの都市ボーイズ・はやせやすひろ氏ともに、昨夏、盛況のうちに幕を閉じた呪物コレクション展『祝祭の呪物展』を開催した田中氏。本動画でも、同展覧会で展示されたいわくつきの品々を確認することができる。

 以前、オカルト部・こめわらし氏から、使うと散財してしまう「がま口」を譲り受けたという田中氏は「あれ、結構効きましたよ。いちばん嫌な呪物ですね(笑)」と、禍々しい佇まいの部屋とは対照的に、両者のキャラクターも相まって動画は和やかな雰囲気でスタート。

 こめわらし氏が「ここってどのぐらい呪物があるんですか?」と聞くと、「箱に閉まっているものもあるので、100ぐらいあるんじゃないですか」と田中氏。足の踏み場もないほど怪しげなもので埋め尽くされた呪物部屋から、こめわらし氏が早速「あ、これ呪物展にも出てましたよね?」と、縄でグルグル巻きにされたうえに、たくさんの南京錠がかけられた像を発見。

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ブードゥー教の呪物「ボッチオ」 画像は「YouTube」より引用

 田中氏いわく、「ボッチオ」と呼ばれるブードゥー教の呪物だそうで、見た目こそ邪悪さを放っているが、本来は守り神として祀られるものだという。縄や鍵には、神様を封じ込める意図があるらしく、さらによく見ると、一部に赤い布が巻かれている。

 赤色は、日本を含む世界各国で、古くより霊力を上げる効果があると信じられていたそう。神社の鳥居をはじめ、寺社仏閣などでもよく見かける色であることから、“神聖な色”と言われればなんとなくそんな気もしてくる。「呪物」と聞くと、藁人形のようにネガティブなイメージのものを連想しがちだが、本来は「特別な霊力が宿ると信じられているもの」全般を指すため、縁起物やお守り、招き猫などもまた呪物の一種なのだ。

 悪いものではなく、信仰の対象として崇拝される像ということで一瞬安堵したのも束の間、やはりそこはブードゥー教らしく、「呪術師によって鳥の生き血がかけられているので、この像にもところどころ鳥の羽が付いているんですよ。要は依代ですね。視える人には、まだ念が残ってるから全然使えるぞ!って言われました」と田中氏。まだまだ現役の呪物ということらしい、恐ろしい……。

見どころ2
魂が入っている…? 呪物にまつわる心霊体験に鳥肌

 続いて、こめわらし氏が呪物展で見て気になったという「水月」が登場。パワースポットとして名高い琵琶湖の竹生島で発見された人型の人形で、今から約500年前、戦国時代に呪詛をかけられていたと考えられているという。

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田中俊行氏(左)・こめわらし氏(右)中央に映るのが「水月」 画像は「Youtube」より引用

 人形の頭部にあたる部分に大きな穴が空いているのが動画越しにも確認できるが、中まで貫通しているそうで「呪いって“まじない”とも読むんですけど、人を呪う行為と雨乞いのような儀式、どっちにも使われたんじゃないかな。言霊みたいなものを書いた紙をこの穴に入れていたのでは」と、田中氏が豊富な知識で解説していく。

 とある骨董品店から譲り受けたもので、店頭には、この人形の中に入っていたであろう紙も並んでいたとか。しかし、紙は資料としての価値が生じるため、呪物の中でも特に高額。桁違いの金額で販売されていたため、さすがの田中氏でも手を出せなかったそうだ。

 店側からは「魂は抜けているはず」と聞いていたが、購入時に霊感のある友人夫婦にも見てもらったところ、ふたりとも同時にみぞおちの痛みを訴えて、その場から逃げ出してしまったため、この人形を「水月」(みぞおちの別名)と名付けることに決めたという。

 怯える友人夫婦に脇目も振らず、「(魂が入っていようがいまいが)どっちにしても買うけどな」と迷わず購入したそうで、「よく見たら子供みたいな体型してて、最近ちょっと可愛くなってきた」と飄々と語る姿が印象的だ。

 その次にこめわらし氏が「見入っちゃいました!」と指さしたのは、「山神」という文字が刻まれた像。江戸時代、遭難した漁船が辿り着く島と信じられていた絶海の孤島で、サバイバル生活を強いられた人々が縋るものほしさに作り出した神様だという。

「何百人が祈り続けた神様じゃないですかね」と田中氏から像を渡されると、「ちょっと怖い!」と言いながらも嬉しそうに受け取るこめわらし氏。「(間近で見ると)本当に年季が入っているなって感じで、そんな感じがしますね」ということだ。

見どころ3
街中に置き去りにされていた位牌もコレクションに

 本動画では、序盤から動画の一部にモザイクがかけられているのだが、ここでその正体が明らかに。昨年刊行された『本当にあった「呪物」の怖い話』(宝島社)でも紹介されている、夫婦のものと思われる二対の位牌だという。なんと、新宿・歌舞伎町の喫煙所付近に数カ月にわたって放置されていたものらしく、さすがの田中氏も「人のやしなぁ……」と悩んだそうだが、あまりにも誰も見向きしないために、警察に届け出て、コレクションに加えることにしたのだという。

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画像は「YouTube」より引用

「なんでこういうものが捨てられていたというか、置かれていたのかなぁってすごい不思議で……」とこめわらし氏。「なんかありますよね、何カ月も誰も手をつけないものって。特にこれはそうなのかもしれない。興味深いですよね」と続けるが、もしかしたら呪物とは、強力な念が込められていながら、人知れず忘れ去られてしまった”思い”の遺物なのかもしれない。

 後編は、可愛がった人から順に死んでいく呪いの人形・チャーミーをはじめ、本物の人骨を使用した楽器まで。まだまだ、迫力満点の呪物が続々と紹介されているので気になる方はぜひ。

 そして、現在大阪にて『祝祭の呪物展2』が今月21日まで開催中だ。東京は6月21日〜7月4日の開催を予定している。数百を超えるコレクションの中から、選りすぐりの呪物が展示されているようなので、動画を見て興味を持った人は足を運んでみてはいかがだろうか。

「オカルト部」のYouTubeチャンネル

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文=浅香麻亜弥(トカナ編集部)

1993年生まれ、東洋大学インド哲学科卒。不思議なこととお酒と猫が好き。アンダーグラウンド・カルチャーにまみれながら、日々修行中。 TOCANA|UFO、心霊、予言など未知の世界の情報を発信、好奇心と知的欲求を刺激するメディア
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