乗ったら100%死ねる「安楽死ジェットコースター」設計者が新たな乗り物を開発!?

 幸せに包まれたままエレガントに死へと誘う不気味すぎるアトラクション「安楽死ジェットコースター(Euthanasia Coaster)」の開発者がまた新たなギミックを考案中であるという――。

「将来の遊園地のプロトタイプに取り組んでいる」

 不謹慎でありつつもあるケースにおいては画期的なソリューションになるかもしれない「安楽死ジェットコースター(Euthanasia Coaster)」は、2010年に発表されたジェットコースターのコンセプトデザインであり、チャレンジングな思考実験である。もちろんその名の通り、乗った者を安楽死へと誘う前代未聞のジェットコースターだ。

 2010年に安楽死ジェットコースターを発表した設計者であるリトアニア人のユリアナス・ウロボナス氏は、2013年にNTAA(New Technological Art Award)を受賞した。

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ユリアナス・ウロボナス氏 画像は「YouTube」より

 世に衝撃を与えた安楽死ジェットコースターは、エレガントに人生を終わらせることを目的に設計された。

 ウロボナス氏は「列車は丘の斜面を越えて急降下し、時速360kmの速度で急降下するでしょう。最初の500メートルの落下の後、トラックは平坦になり、連続7回のループのうちの最初のループが始まります。そしてここが致命的な部分です」と説明する。

「列車がこれら7回のループをすべて通過するには60秒かかります。60秒間の体験全体で乗客全員への10Gの負荷を維持するために、各ループの直径は徐々に小さくなっていきます」(ウロボナス氏)

 ウルボナス氏は自身のウェブサイトでさらに詳しく述べている。

「コースターのコースに乗ると、ライダーは多幸感からスリル、トンネル視野から意識の喪失まで、さまざまなユニークな体験を引き起こす一連の集中的な動作要素にさらされまず。最終的には死が待ってます。ブラックアウトが始まり、最終的には意識を失い、死に至ります」(ウロボナス氏)

 今は遊園地のディレクターの任に就いているウロボナス氏だが、現在いくつかの新しい乗り物に取り組んでいることを認めている。

「私は今、(遊園地)会社のディレクターを務めています。その会社はまだ稼働はしていませんが、将来の遊園地のプロトタイプに取り組んでいます。それは非常に複雑です」(ウロボナス氏)

 ウロボナス氏は多くのアイデアを秘めているようだ。

「私はすでに15年間、いくつかの遊園地の乗り物に取り組んでいますが、まだ試作段階にあります。空間で体を動かすのは本当に難しいことです。つまり、ある意味簡単なことですが、難しいのはそれを公開することです。証明書などを取得するにはあらゆる種類の機関を通過する必要があります。たくさんのテストがあります」(ウロボナス氏)

 近いうちにウロボナス氏とその周囲から何か動きがあるのかもしれない。

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画像は「Pixabay」より

安楽死しない方法がある!?

 乗客が多幸感に包まれたままエレガントに安楽死へと導かれるこの安楽死ジェットコースターだが、意外なことに乗っても死なずに生き残れる方法があるという。

 安楽死ジェットコースターの仕組みとしては、ジェットコースターのスピードとループ回数が「脳の酸素欠乏」を引き起こし、最終的には乗っている人が意識を失ったまま死亡するというプロセスである。乗り込んでコースターが動きはじめれば、ほぼ確実に死が待っているのだ。

 しかしウロボナス氏によれば、生き残る方法はあるかもしれないと語っている。それは反重力装置を着用することだ。

 具体的にはパイロットが失神したり失神したりするのを防ぐ耐Gスーツ(anti-G suit)を着用すれば、死への旅路のすべてを最後まで過激なスリル満点のアトラクション体験に変えられるということだ。

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画像は「Pixabay」より

 戦闘機パイロットは動きの激しい戦闘中の操縦中に高いG(加速度)を受けて意識を失う、いわゆる“ブラックアウト”に陥ることがあるのだが、それを防止するために着用する耐Gスーツは通常は下肢を被うパンツで、下半身を圧迫することでGがかかっても血流が下肢に集中するのを防ぎ、ブラックアウトを回避することができるのだ。

 安楽死ジェットコースターを何度も楽しめるスリル満点の究極のジェットコースターに変える方策があるとは意外である。ともあれ再び怪しい動きを見せはじめたウロボナス氏だが、次はどのように世を騒がせるのだろうか。

参考:「Daily Star」「indy100」ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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