「安楽死用ジェットコースター」構想がヤバすぎる! 時速360kmで“生き生きと”死ぬ人々
※ こちらの記事は2014年1月19日の記事を再掲しています。
安楽死の考え方について、世界の人々は議論の渦中にいる。近年では、ベネルクス3国や米国ワシントン州において条件付きとはいえ合法化がなされ、一部の先進諸国ではそれに追従する動きも見られる。そんな中、リトアニア人の芸術家であるJulijonas Urbonas氏が、「安楽死用ジェットコースター」を構想して話題となっている。何の痛みも伴わず、幸福感のうちに乗客を死に至らしめることを保証するという、狂気のジェットコースターの全貌とは一体……?

Urbonas氏が構想した「安楽死用ジェットコースター」の概要とは次のようなものだ。まず、安楽死希望者を乗せたジェットコースターは、レールの最高到達点を目指してゆっくりと上っていく。そして、最高到達点を越えたところで、時速360kmのスピードで、500mの距離をまっさかさまに滑走する。その後は、徐々に直径が小さくなる7回転連続のループが待ち構えており、それを通り抜けると、しばらくしてからようやく停止する。出発から停止までの走行距離は7,500m、時間にして3分間、さらにそのうちの2分間は、最高到達点を目指して上っている時間とされている。また、この2分間が特に重要で、安楽死希望者たちが、いま目の前にある自らの死という現実を、受け入れるために必要な時間なのだという。
では乗客は、どの時点で安楽死するというのだろう。Urbonas氏によると、最初の500m急降下の時点ですでに多くの人が死亡し、次に待ち構えている1回転目のループを過ぎるまでには、ほぼ全ての人が死亡するという。どんな人でも2回転目のループを生き延びることはないらしい。なぜならば、この「安楽死用ジェットコースター」では、急降下から停止までの60秒の間に、10Gという重力加速度(遠心力と重力の合力)を全身で受け止めることになるからだ。体感的にこれは、あなたの上に、自身9人分の重みがかかっている状態に等しいのだ。
このような状況に置かれた人間は、強烈なGにさらされた結果として血流が滞り、ほとんどの人は即座に意識を失ってしまう。意識を失わなかったとしても視覚の喪失が起こるとされている。そして次の瞬間に脳が窒息死してしまうのだ。ちなみに正式な死因は、脳低酸素症になるという。

Urbonas氏は、病院での安楽死は味気ないものだとした上で、自らの構想した「安楽死用ジェットコースター」は、死ぬことの意味を再定義する試みだと語る。彼の考えによれば、死の瞬間とは、その人の人生の中で最高の瞬間であるべきもので、痛みを感じることなく、楽しさや幸福感までも感じられるこのジェットコースターこそが、「生き生きとした」最高の死に方を提供できるのだ。Urbonas氏は将来自らの構想が具現化する可能性があると信じており、そのあかつきには彼自身もぜひ乗りたいと答えている。しかし、ジェットコースターが苦手な人にとってこの「安楽死用ジェットコースター」は、最悪の死に方を提供する施設のようにも思えるが、この点に関して彼は何も言及していないようだ。
■編集部追記:この構想を基に製作されたショートフィルム
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