エリア51に関する6つの奇妙な噂と真実! アポロ計画陰謀論、秘密飛行機、名称の由来…

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画像は「Getty Images」より

 UFOや宇宙人に関する陰謀論や都市伝説の舞台となることが多い場所といえば、アメリカにあるエリア51だろう。正式にはグルームレイク空軍基地であるが、1980年代頃からUFOや宇宙人と関連付けて噂されるようになった。現在では映画の舞台になるなど、ポップカルチャーに浸透している。しかし、エリア51にはあまり知られていない噂も存在する。今回はそんなエリア51にまつわる6つの噂を紹介したい。

1:なぜエリア51と呼ばれるようになったのか誰も知らない

 アメリカ政府がエリア51の存在を認めたのはわずか10年前のことだ。そもそもグルームレイク空軍基地は軍用機の実験施設であったため、2013年に実在することが認められたのだ。

 この時点では既に多くのUFOにまつわる噂が存在していたため、国家安全保障公文書館の上級研究員であるジェフリー・T・リチェルソン氏は、国の発表を受けて情報公開法に基づいて文書にアクセス。

 施設が存在していることを確認したという。しかし、奇妙なことに「エリア51」という呼び名は正式な文書からは確認できなかった。UFO関連の書籍には「アメリカ国内で51番目の基地ないしは実験場だから」とする説が書かれているが、どうもこれは正しくないようだ。誰が、どうしてエリア51と呼ぶようになったのか、少なくとも軍や政府は把握していないようだ。

2:エリア51でフェスが開かれたことがある。

 エリア51の入口にはゲートが存在しており、一般人がみだりに侵入できないようになっている。だが、2019年にとある人物の呼び掛けで数百人がエリア51に押し寄せ、フェスを開こうと計画したことがあった。発起人はエリア51に関する陰謀論に興味をもって「みんなでエリア51を取り囲もう」とFacebookで呼び掛け、「ストーム・エリア51:They Can’t Stop All of Us」というイベントが立ち上げられたのだ。このイベントには瞬く間に参道者が集まったが、個人で運営できる規模を大きく上回ったため主催者は中止を呼び掛けた。しかし勢いは衰えず、最終的にあるイベント会社らが同年9月20日に音楽フェスを開催して終結した。この頃には騒動に飽きてしまった人が大半だったが、それでも大勢がエリア51の周囲に集まったことは確かだ。

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エリア51で開かれたフェス(画像は「Getty Images」より)

3:エリア51は今も拡大している?

 どうもエリア51の活動範囲が年々広がっているという説がある。もともとグルームレイク空軍基地は軍用機の試験場であったが、近年の軍事技術の成長に伴い設備が拡張され、より広いスペースを必要としているようだ。なお、地下に隠された宇宙人の基地が拡大しているのかについては確たる証拠はない。

4:月面着陸の陰謀に加担していた

 1969年、人類は初めて月面着陸に成功したが、一部の陰謀論者によれば「宇宙飛行士は実際は地上にいたにも関わらず、月面に到達したと思い込まされていた」という。この大がかりな洗脳のためにエリア51の施設に送られ、基地内部のセットや砂漠で月面探査の様子が撮影されたそうだ。なお。「VoaNews」の調査によればアメリカ人の約6%が、宇宙飛行士が実際に月面に降り立ったとは思っていないと考えているそうだ。

5:エリア51へは秘密飛行機で運ばれる?

 エリア51で働く人々はジャネット(Janet:Just Another Non-Existent Terminal/Joint Air Network for Employee)と呼ばれるジェット機で出入りしているという。飛行機の正確な着陸先は不明で、秘密厳守を誓っているそう。エリア51の元従業員たちから断片的に得られた情報により、この施設での勤務実態が明らかになった。エリア51内の施設の元従業員であるジェームズ・ノース氏によれば、給料や手当は現金で支払われ、正式な書類は交わされなかったという。

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画像は「Getty Images」より

6:従業員がエリア51を提訴している

 さて、実はエリア51の元従業員たちは、過去に危険な労働条件をめぐってエリア51を裁判所に提訴していたという事実がある。ジョナサン・ターリー氏は、危険な物質が何人かのスタッフを病気にしたことに関する訴訟の代理人を務めた経験を持つ人物だ。当時関連施設で勤務していた人々に皮膚や呼吸器の病気が報告され、部門の主任が適切な医療を受けられなかったと主張、ターリー氏が訴訟の代理人を引き受けたのだ。訴えによれば、当時空軍がエリア51を含む地域で危険物の取り扱いを誤ったと主張。55ガロン入りのドラム缶のいくつかがサッカー場程もある溝に捨てられ、ジェット燃料がかけられていたと主張、従業員たちは現場での化学物質の危険性に懸念を示していたという。

 高裁は結局、基地の秘密性を尊重して訴えを却下したが、いまだに謎めいた場所であるエリア51の基地でも訴訟問題が起きていたというのはなかなか興味深い話だ。

参考:「Daily Star」「VoaNews

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

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文=勝木孝幸(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

ミステリーニュースステーションATLAS編集部員
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