南極の凍った海から未知の「エイリアン生物」が発見される! 20本の腕を持つイチゴ形の新種、地球外生命体か!?

 科学技術が飛躍的な進歩を遂げる中、未開の地が多く残る南極大陸は、地球最後のフロンティアの1つだ。過去にはナチスのアドフル・ヒトラーが南極大陸の地下に地底世界「シャンバラ」あると信じ、1938~42年まで毎年のように南極遠征を実行していたといわれている。

 この度、そんな神秘のベールに包まれた南極で新種の生物が発見されたのだが、その怪物的な姿がまるで宇宙人のような奇妙な姿だとして、話題になっている。

 南極大陸沖の調査船が捕獲したのは、20本の腕を持つ新種のクリーチャー。ヒトデやナマコの近縁種だと見られているが、それ以外のことはほとんどわかっていない。海洋生物学者はこの生物を「南極のストロベリー・フェザー・スター(Antarctic strawberry feather star)」と命名。イチゴのような見た目をしているからストロベリーとのことだが、なんともたくましい想像力だ。

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画像は「YouTube」より

 研究者らの調査目的は、プロマコクリヌス(Promachocrinus)と呼ばれる海中生物を探すことだった。

 ヒトデやナマコのような他の無脊椎動物の海洋動物に似ているが、プロマコクリヌスははるかに大きく、また泳いでいるときのこの世のものとは思えない外見の両方で際立っていると研究者たちは述べている。

 この種は海底200m付近に生息しており、今回のミッションで8つの新種を発見したという。米アラバマ大学のエミリー・マクラフリン氏らによる同研究は今年7月、専門誌『Invertebrate Systematics』に掲載された。これでまた新たな生物が発見されたわけだが、南極海域の生命を基本的に理解するためには、包括的な調査が不可欠である、と研究者らは述べている。

参考:「Daily Mail」「CSIRO PUBLISHING

文=S・マスカラス(TOCANA編集部)

3代目TOCANA編集長
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