50億人が72時間で死亡?…核戦争で生き残れるのは2カ国のみ?誤って核戦争が開始される可能性も
もし地球上で壊滅的な核戦争が起こった場合、人類は生き延びることができるのか。どうやら地球上で安全に生き延びられる場所はおそらく2カ国しかないとされているようだ。さらに誤って核戦争が起こる可能性もあるという。
核戦争の影響を長年にわたり研究してきたジャーナリストが述べるところによれば、核爆弾が落下した際に安全に生き延びられるのはたった2カ国のみだという。
アニー・ジェイコブセン氏によれば、全面的な核戦争が起きた場合、最初の72時間で約50億もの人々が死亡し、約30億人の生存者は信じられないほどの苦難に直面することになるという。
世界各地で火災により発生する煙がミニ氷河期を引き起こし、食料を育てることがほとんど不可能になる。彼女はこう説明した。「世界のほとんど、特に中緯度地域は氷の層に覆われることになります…アイオワ州やウクライナのような場所は10年間、雪に包まれるでしょう」
さらに彼女は「農業が失敗すれば、人々はただ死ぬだけ」と述べ、「さらにオゾン層が破壊されるため、人々は地下で生活するしかなくなるでしょう」と続けた。
気候と大気科学の第一人者であるブライアン・トゥーン教授によると、核の冬の後も農業が維持できる唯一の場所はオーストラリアとニュージーランドであるという。
億万長者たちの核シェルターの多くは、電力が持続する限りのみ有用である。アニー氏はさらに、「小さなシェルターは発電機を動かすガソリンがある限りのみ機能するでしょう。避難した人々も結局シェルターから出てこなくてはなりません。人々が残った資源を巡って戦う様は、最も原始的で暴力的な状態に戻るということです」と述べている。
また、残念ながらアニー氏は、現代のシステムをもってしても、核戦争が誤って開始される可能性があると主張している。
アニー氏によると、元米国防長官ビル・ペリーのエピソードの中で、カーター政権時代(1977年 – 1981年)に国防総省の地下にある国家軍事指揮センターからの報告により、ソビエトからの弾道ミサイルの脅威が浮上したことがある。
この情報は、ネブラスカ州オファット空軍基地の地下にあるSTRATCOM(戦略軍)指揮センターでも確認された。報告によれば、米国は大陸間弾道ミサイルの他にも潜水艦発射弾道ミサイルの脅威にさらされており、それらのミサイルは多数の核弾頭を搭載していたとされる。
幸いにもペリーが大統領に全面的な核報復を通告する直前、弾道ミサイルの脅威が誤報であることが判明した。
しかし、なぜそのような誤報が発生するのだろうか。
ペリーによると、ソ連によるアメリカへの攻撃をシミュレートしたVHSテープが存在し、そのVHSテープが誤ってペンタゴンの地下にある核燃料庫の機械に挿入された。しかし、それがSTRATCOMと繋がっていたために起きたことのようだ。
核戦争が開始される危険性は依然として存在し、それが人類にもたらす影響は計り知れない。このような状況を未然に防ぐことが人類共通の課題となるのかもしれない。
(文:青山蒼)
参考:Daily Star
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