ロシア政府が秘匿する「サハリンモンスター」の謎!専門家も特定できない海洋UMAの正体とは?
さて、先日紹介したブロスノ湖に生息すると言われる謎の生物「ブロスノ・ドラゴン」は、ロシアに古くから語り継がれる「伝説」という要素が強く、多数の目撃情報があるだけで、その存在を示す物的な裏付けというものがまだない。
しかし、ロシアには物的な“遺物”を人々に突き付けることで、その謎に満ちた存在をはっきりと示す未確認生物が確かに存在するのだ。今回はそんな事例をご紹介したい。
■魚類か?哺乳類か?奇怪としか言いようのない海洋生物
2006年8月、ロシア東部・サハリン州の海岸に実に奇怪なものが打ち上げられた。体長は6メートル以上、全身がびっしりと長い毛でおおわれ、恐竜のような大きな口と長い顎、鋭い牙を持った生物の死骸である。
地元住民はもとより警察や消防はもちろん、多くの学者や軍関係者、はては政府の人間までがかけつけて大騒ぎになったが、何より困惑したのはこの生物の死骸の分析に当たった海洋生物学者たちである。
竜のように体が縦に長いので魚の一種か、或いは大きな口を持つのでワニのような爬虫類かと思われたが、骨や歯の形状から魚や爬虫類でないことはすぐに分かった。言うまでもなく全身に毛の生えた魚や爬虫類など存在しない。その外観からイルカやクジラといった海洋哺乳類の可能性が高いと判断されたが、むろん全身に毛の生えたクジラやイルカなども存在しない。
■ただの悪質な悪戯か? それとも……
この未確認生物発見のニュースは、地元サハリン州のテレビ・新聞はもとより、政府系機関紙である“プラウダ”や“イズベスチヤ”、ロシア国営放送「チャンネル1」のニュースでも取り上げられ、海外メディアもこぞって報じた。
哺乳類でも爬虫類でも魚類でもないのならば、一体この生物は何なのか。多くの生物学者や政府関係者らが調査にあたったが、結局特定はされなかった。ただ、頭蓋骨を調べた学者はその形状が鯨によく似ていると指摘し、北極圏の海に多く生息するベルーガ(シロイルカ)の腐乱した死骸に何者かが毛で覆われた陸上の哺乳類の皮膚を乗せたものではないかという説、つまり誰かの悪戯ではないかという説も唱えられたが、しかしそのような大きな獣の皮膚を海岸まで持ってくるにはかなりの労力が必要なはずであり、誰が何の目的でそんなことをしたのかという点がまるで解せない。結局「サハリンモンスター」もしくは「サハリンシーウルフ」と名付けられたこの死骸の正体は、今日に至るも謎のままである。
■ロシア政府は何かを知っているのか?
さらに奇妙なのは、これだけ大きなニュースとなり、警察・消防・軍関係者、さらには政府関係者までもが詰めかけたにもかかわらず、この“怪物”の死骸がその後行方不明となったことである。
海洋専門家による調査を終えた死骸はロシア軍の特殊部隊によって回収されたということまでは分かっているが、その後死骸がどうなったのか、現在どこかで保管されているのか、それについて知っている人間はまったくいない。
一説には秘密裏にロシア軍の施設内に運ばれ、保管されているのではないかとされている。発見された現場には政府関係者も多く来ており、この死骸の処理にあたったのが軍であることから、ロシア政府が死骸の行方に関係していることは、間違いないと思われる。
政府は何の目的があってこの生物の死骸を秘匿するのか。ソ連時代から超能力や未確認飛行物体・未確認生物の研究・探査を秘密裏に行って来たと言われるロシアの軍・政府であるから、謎の死骸の正体を徹底的に調査し研究することで、何らかの秘密計画を遂行しようとしているのではないかと推測する向きもある。その詳細が明らかになる日は、果たして来るのだろうか……。
※当記事は2018年の記事を再編集して掲載しています。
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