130年前に書かれた小説は“予言の書”だった?トランプ大統領の息子バロンが壮大な権力の座に就くのか

130年前に書かれた小説は“予言の書”だった?トランプ大統領の息子バロンが壮大な権力の座に就くのかの画像1
画像は「Wikipedia,Amazon」より

 130年前に書かれた小説は“予言書”だったのか――。2冊の小説にはドナルド・トランプ大統領の息子が近い将来の支配者として描かれているというのだ。

■19世紀の小説に描かれていた“バロン”の台頭

 ドナルド・トランプ大統領の第5子、バロン・トランプが強大な権力を握る日が130年前の小説で“予言”されていたのか――。

 問題の小説とは共にアメリカの弁護士で小説家のインガソル・ロックウッドによって執筆された以下の2冊の小説である。

●『Baron Trump’s Marvellous Underground Journey(バロン・トランプの驚異の地底旅行)』(1893年刊)

130年前に書かれた小説は“予言の書”だった?トランプ大統領の息子バロンが壮大な権力の座に就くのかの画像2
画像は「Amazon」より

●『The Last President(ラスト・プレジデント)』(1896年刊)

130年前に書かれた小説は“予言の書”だった?トランプ大統領の息子バロンが壮大な権力の座に就くのかの画像3
画像は「Amazon」より

『バロン・トランプの驚異の地底旅行』では、主人公のバロンは、父親のドナルド・トランプを彷彿させる年配の指導者、ドンという架空の指導者からアドバイスを受ける。

 小説の中でバロンは、現実のトランプタワーと驚くほど似ている架空の場所である“トランプ城”に住む裕福な貴族の若者として描かれている。

 類似点はこれだけにとどまらず、小説の中の架空の大統領は閣僚に「ペンス」という名前の人物を任命している。これは第1次トランプ政権の2017年から2021年にかけて副大統領であったマイク・ペンスの名前と一致している。

 一方、『ラスト・プレジデント』にはバロン・トランプという人物は登場しなのだが、この小説にはアメリカでの政治的な大規模デモや民衆暴動が描かれている。

 小説の冒頭の章には「無政府主義者や社会主義者の指導の下、大規模な暴徒集団が組織化され、長年にわたり富裕層を不当に扱い、抑圧してきた富裕層の家を略奪し、破壊すると脅している」と書かれている。

130年前に書かれた小説は“予言の書”だった?トランプ大統領の息子バロンが壮大な権力の座に就くのかの画像4
左からティファニー、バロン、メラニア 画像は「Wikipedia」より

“陰謀論”ではこの小説は現代の政治的混乱の中でバロン・トランプが権力を握ることを暗示している可能性が指摘されている。

 2021年1月の議事堂襲撃事件が思い起こされてくるのだが、その何倍もの規模の暴動が近い将来に起きるというのだろうか。そしてその混乱の中で“バロン”が台頭し強大な権力を握るというのか。

 しかし多くの歴史家たちはこの突飛な憶測にはまったく納得しておらず、これらの小説はフィクションであり、起こりうる未来の予言的なビジョンではないと反駁している。

 ともあれこの2冊の小説はAmazonでかなり良い評価を得ており、『バロン・トランプの驚異の地底旅行』は4.4、『ラスト・プレジデント』は4.3というなかなか立派な評価を得ているようだ。

 そしてむしろ“小説より奇なり”になる事態が起こらないとも限らない。まずはバロン・トランプが本格的に政界に進出する日がやってくるのかどうかが見どころになるだろう。

参考:「Daily Star」ほか

関連キーワード:, , , ,

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

仲田しんじの記事一覧はこちら

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

人気連載

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

130年前に書かれた小説は“予言の書”だった?トランプ大統領の息子バロンが壮大な権力の座に就くのかのページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

人気記事ランキング05:35更新