ピラミッド地下に“巨大な円筒構造”を発見!!新技術が暴いた「古代エジプトの未解明ゾーン」

エジプトのギザにそびえるピラミッド群。その地下に誰も見たことのない巨大な構造物が眠っているとしたら──。最新の探査技術によって、これまで想像すらされていなかった地下の秘密が明らかになりつつある。
神話の「アメンティ」が実在した? 衝撃の地下構造が発見される
2025年3月、ギザのカフラー王のピラミッド直下に、前代未聞の円筒形構造が発見された。人工衛星データをもとにしたトモグラフィー(断層画像)を解析した結果、地中深くに複雑な構造物が埋もれていることが判明したのだ。
この発見を報じたのは、イタリア・ピサ大学のコラド・マランガ教授率いる研究チームと、英ストラスクライド大学でレーダー・リモートセンシングの研究に携わるフィリッポ・ビオンディ氏ら。彼らは合成開口レーダー(SAR)とドップラートモグラフィーといった最新技術を駆使し、ピラミッドの内部構造やその地下の詳細な3D画像を再構築することに成功した。
その結果、従来は四角形とされていたピラミッドの面が、実は微妙に凹んだ「八面体構造」であることや、未確認の空洞や通路の存在も明らかになった。
そして今回の最大の発見となったのが、地下に隠された巨大な円筒形構造である。
深さ648メートルにおよぶ謎の円筒群
調査チームによると、カフラー王のピラミッドの地下には、5つの同型の構造物がジオメトリックに接続され、それぞれ内部に5層の水平構造と傾斜した屋根を備えていたという。さらにその下層からは、垂直に並ぶ8つの中空の円筒構造が発見された。これらは螺旋状の通路に囲まれ、地中648メートルの深さまで伸びている。
円筒群は南北方向に2列で整然と配置され、最終的には一辺80メートルの立方体型構造2基へとつながっているという。まさに「地下都市」とも言える規模の構造物であり、その用途や目的についてはまったくの謎である。

科学とオカルトの狭間で揺れる解釈
こうした驚異的な発見に対し、一部のオルタナティブ研究者たちは「古代エネルギー装置ではないか」「テスラやクリストファー・ダンが提唱した理論に近い」といった大胆な仮説を唱えている。
しかし、研究チームは冷静に「現時点ではそのような仮説を支持する科学的根拠はない」と強調。あくまでもデータに基づいた慎重な分析が必要だとしている。
とはいえ、調査の中心人物マランガ教授は、過去にUFO研究とも関わりがあり、イタリアの全国UFOセンター(CUN)で技術部門の責任者を務めていた経歴もある。このため、一部からは先入観を持たれているものの、彼はピサ大学で化学の教授を務め、国際的な科学誌に50本以上の論文を発表してきた実績ある研究者でもある。
日本の研究機関も独自に異常構造を発見
また、2024年5月には日本の東日本国際大学や東北大学、エジプトの天文学・地球物理学研究所のチームが、クフ王とカフラー王のピラミッドの間に位置する西の墓地地下で「L字型の構造」と、その下に“非常に電気抵抗の高い”異常領域を発見していた。ただし、これらは今回の「カフラープロジェクト」とは直接関係ないとされている。

未解明の地下世界は続く
今回の調査では、数十のSAR画像を複数角度から解析し、カフラー王のピラミッドとその地下の3D構造を再現することに成功している。今後、研究チームはさらなる分析と、可能であれば実際の発掘許可を得ての調査を計画しているが、エジプト当局からその許可を得るのは容易ではない。
従来のエジプト考古学では、ギザのピラミッドは紀元前2500年ごろにファラオの墓として建設されたとされている。確かに、内部通路や搬入経路の存在は理にかなっているが、今回見つかったような精巧で深大な垂直構造──しかも水を利用した可能性を示すもの──が当時の技術で本当に実現可能だったのか、議論の余地は大きい。
古代の巨大神殿は、いまだ語られざる真実をその地下深くに隠し持っているのかもしれない。数千年の時を超えて、ギザの大地が再び語りかけてくる日も、そう遠くはないのかもしれない。
参考:Espacio Misterio、ほか
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2024.10.02 20:00心霊ピラミッド地下に“巨大な円筒構造”を発見!!新技術が暴いた「古代エジプトの未解明ゾーン」のページです。ピラミッド、古代エジプト、地下などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで