黙示録が示す2025年、“偽メシア”降臨の予言!獣の数字は「666」だけじゃない?

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 新約聖書の最後に収められた「ヨハネの黙示録」。約2000年前に書かれたとされるこの書物は、その預言的な内容、特に世界の終末に関する記述によって、長きにわたりキリスト教神学者や神秘主義者たちを魅了し、同時に多くの議論を巻き起こしてきた。

 中でも最も有名な謎の一つが、「獣の数字」だろう。一般的には「666」として知られるこの数字だが、数秘術師たちは、古代の写本に残された別の数字「616」や、黙示録本文に隠されたパターンから、驚くべき予測を導き出している。それは、獣、すなわち「偽メシア」が、まさに2025年に姿を現すというものだ。

黙示録の暗号:「666」と「616」、二つの獣の数字

 黙示録13章18節にはこう記されている。「ここに知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は666である」。まるで古代の賢者が残した謎かけのようなこの一節。多くの人々はこの「666」を不吉な数字として認識している。

 しかし、話はそう単純ではない。現存する最古の黙示録の写本の一つである「パピルス115」(3世紀)には、獣の数字が「616」と記されているのだ。これは単なる誤記ではなく、初期キリスト教の時代から存在する、無視できない異読である。少なくとも5つの古代写本が「616」説を裏付けており、この数字の違いは、神学評議会で激しい論争(時には物理的な衝突さえ)を引き起こすほどの問題だった。結局、伝統的には「666」が正典の数字とされたが、「616」もまた、無視できない謎として残り続けている。

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数秘術師の解読:鍵は「36」と「5」、そして「45」

 特定の教義に縛られない終末論研究者や数秘術師たちは、666と616の両方に預言的な意味があると考えている。その根拠の一つとして、彼らは驚くべき偶然を指摘する。それぞれの数字の各桁を足すと、

616 → 6 + 1 + 6 = 13

666 → 6 + 6 + 6 = 18

 となり、これは獣の数字が登場する黙示録「13章18節」と一致するのだ。これは偶然では片付けられない、と彼らは主張する。

 さらに数秘術師たちは、「計算せよ」という黙示録の言葉に従い、本文中のパターンを探る。すると、「獣(the beast)」という言葉が36回、「数字(number)」(獣に関連して)という言葉が5回登場することを発見した。彼らは、この「36」と「5」が重要な鍵だと考える。

616の場合:各桁を掛けると 6 × 1 × 6 = 36

666の場合:これは36番目の三角数(1から36までの自然数の和)である。

 つまり、「36」という数字が、616と666の両方を結びつけているというのだ。そして、数秘術師たちはさらに計算を進める。「36」の各桁を足し(3 + 6 = 9)、それに「数字」の出現回数「5」を掛ける。

5 × (3 + 6) = 45

 こうして、「45」という新たな「魔法の数字」が浮かび上がる。これが真の獣の数字なのか、それとも次なるステップへの鍵なのだろうか。

2025年、偽メシア降臨? 陰謀論と数秘術が示す未来

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 そして、この「45」という数字が、陰謀論者や数秘術師たちをさらに大胆な予測へと導く。

「45」を二乗すると、45² = 2025。つまり、今年(2025年)である。

 さらに、米国のニュースチャンネル「FOX」のアルファベットを数値化(ゲマトリアの一種。F=6, O=15, X=24)して合計すると、6 + 15 + 24 = 45 となる。

 これらの符合から導き出されるのは、「獣(偽メシア)は2025年に、FOXニュースを通じてデビューするかもしれない」という、にわかには信じがたい予測だ。黙示録には、獣が「海から上がってくる」(13章1節)という記述もあるが、近年、神秘主義者や信奉者たちの間で、海から現れる怪物に関する幻視の報告が増えていることも、この予測に不気味な現実味を与えているという。

 もちろん、これらは数秘術や陰謀論に基づいた解釈であり、科学的・神学的な根拠が保証されたものではない。しかし、古代の写本の謎から現代のメディアまでを結びつける、その緻密で複雑な計算とストーリーは、単なる偶然として片付けるにはあまりにも興味深い。

 獣の数字が666であれ、616であれ、あるいは新たに浮上した45であれ、それは聖書に残された最大のミステリーの一つであり続けるだろう。

 古代のパピルスから現代の数秘術まで、黙示録13章18節の解読を巡る探求は、何世紀にもわたって人々を惹きつけてきた。2025年という年が、この長い謎解きの物語において、本当に特別な意味を持つのか。預言された「獣」は姿を現すのか。

 この一連の考察は、単なるオカルトにとどまらず、古代から現代へと受け継がれる“数字の神秘”がいま、ひとつの終着点を迎えようとしていることを示しているのかもしれない。

参考:Soul:Ask、ほか

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