海賊の財宝伝説と“殺人ヘビ”の島…ブラジル沖に浮かぶ「スネークアイランド」4000匹の猛毒ヘビが支配する“死の島”の正体とは?

地球上には、私たちがまだ足を踏み入れたことのない場所がたくさんある。中には、危険すぎて人間が訪れることすら禁じられている場所も存在する。その一つが、ブラジル沖に浮かぶ小さな島、通称「スネークアイランド」。その名の通り、ここは4000匹もの猛毒ヘビが生息する、文字通り「地球上で最も致命的な場所」の一つなのだ。
スネークアイランドとは? 恐怖の島の正体
ケイマーダ・グランデ島、またの名をスネークアイランド。ブラジル沿岸から約48km沖に位置するこの島は、面積わずか約0.43平方キロメートルと小さいながらも、約4000匹ものヘビたちの楽園(あるいは地獄?)となっている。インディ・ジョーンズでさえ、腰を抜かすこと間違いなしの光景だろう。

なぜこれほど多くのヘビがこの島に生息しているのか、様々な伝説が囁かれている。海賊が財宝を隠し、その番人としてヘビを放ったという話もあるが、真偽は不明だ。
科学的な見解によれば、数千年前に最後の氷河期が終わり、海面が上昇したことで、ケイマーダ・グランデ島はブラジル本土から切り離され、ヘビたちが島に取り残されたと考えられている。
なぜスネークアイランドはこれほど危険なのか?

この島に生息するヘビの代表格は、「ゴールデン・ランスヘッド」と呼ばれるクサリヘビ科の猛毒ヘビ。このヘビは世界中でもこの島にしか生息しておらず、絶滅の危機に瀕している。彼らの主食は鳥だが、その毒は人間にとっても致命的。もし噛まれれば、1時間以内に死に至る可能性もあるという。
なぜ人間はスネークアイランドを訪れることができないのか?理由はもうお分かりだろう。すべての人間のため、そして絶滅危惧種であるゴールデンランスヘッドのためにも、私たちはこの島を訪れるべきではないのだ。
スネークアイランドを訪れた人々の末路は?
ジャーナリストのタラ・ブラウン氏は、2019年にテレビ番組「60ミニッツ」の取材のため、専門家と医療チームを伴ってスネークアイランドへの上陸を許可された数少ない人物の一人だ。
彼女はその経験について、「地元の漁師たちに話を聞くと、『あそこへ行くのはやめた方がいい』と言われた。島で一家全員が殺されたとか、海賊が財宝を埋め、それを守るためにヘビが放たれたという伝説があるんだ。漁師たちは、そこへ行けば死ぬから絶対に行かないと言っていた」と語っている。
オーストラリアの分子生物学者ブライアン・フライ氏も彼女に、「このヘビに噛まれたら、特に苦痛に満ちた死を迎えることになるだろう。おそらく絶叫しながら死ぬことになる」と警告したという。
幸いにも彼女は無傷で生還したが、過去には勇敢なのか無謀なのか、この島を訪れYouTubeでその様子を公開した旅行者もいた。しかし、その時は運良くヘビのほとんどが「休暇中」だったのか、彼にとって最大の危機は水不足だったようだ。
それでもやはり、この島を訪れるくらいなら、「渡航中止勧告」が出ている国へ旅行する方がまだマシかもしれない。スネークアイランドは、まさに地球上に残された、人間が触れてはならない聖域の一つなのだ。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊海賊の財宝伝説と“殺人ヘビ”の島…ブラジル沖に浮かぶ「スネークアイランド」4000匹の猛毒ヘビが支配する“死の島”の正体とは?のページです。ケイマーダ・グランデ島、毒ヘビなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで