呪いの“アナベル人形”が封印を解かれ全米ツアー!神父を事故に遭わせた「最凶の人形」に所有者の孫が警告

呪われると交通事故の犠牲になるといわれている“アナベル人形”が、あろうことか厳重な封印を解かれて全米各地を巡るツアーに出ているという。興味本位で見物してしまっていいものなのだろうか――。
■呪われた“アナベル人形”が全米ツアー中
絵本『ラガディ・アン・ストーリーズ』に登場する女の子のキャラクター、ラガディ・アンの人形はアメリカの多くの子供たちに愛されているのだが、1970年に看護師の女性が所有していた1体が奇妙な現象を起こすようになり、アメリカの心霊研究家ウォーレン夫妻が検証した結果、6歳で亡くなったアナベルという女の子の悪霊が宿っていると判断された。その後、夫妻は私設のオカルト博物館にこのアナベル人形をガラスケースに収められて厳重に保管した。
2013年のアメリカのホラー映画『死霊館』(原題:The Conjuring)では実在する「呪われた人形」として登場するアナベル人形だが、実際に不吉な出来事を引き起こしている。

1975年、噂を聞きつけたビル神父がウォーレン家へやって来て、悪魔よりも神の力の方が偉大であるとし、夫妻を説得していわくつきのアナベル人形を検分したのである。
その当時、アナベル人形はまだケースに収められてはおらず、地下の物置部屋のロッキングチェアに乗せられていた。ビル神父はアナベル人形を手に取って放り投げるなどしてぞんざいに扱ったのだった。
ビル神父はその帰り道、トラックとの大事故に巻き込まれた。神父は足を骨折しただけで一命をとりとめたが、事故の直前にバックミラーにアナベル人形が映ったと後に話している。
その後も不吉な噂がつきまとうアナベル人形だったが、なんと現在、 ニューイングランド心霊研究協会(NESPR)が主宰する「デビルズ・オン・ザ・ラン」と銘打たれたツアーでアメリカの各地を巡回している。ツアー中に何か物騒なことが起きないのだろうか。
アナベル人形所有者のウォーレン夫妻は夫のエドさんが2006年に79歳で亡くなり、妻のロレインさんは2019年に92歳で亡くなっている。
ウォーレン夫妻の孫であるクリス・マッキネル氏は、ツアー中にもしアナベル人形が悪人の手に渡れば恐ろしいことが起こる可能性があると深刻な懸念を抱いている。

マッキネル氏は「ウォーレン・レガシー財団」を通じてウォーレン夫妻の遺産であるオカルト博物館の収蔵品を管理しているのだが、英紙「Mirror」のインタビューでアナベル人形に関しては絶対に注意が必要だと考えていると話す。
マッキネル氏はアナベル人形には、特に脆弱な人々にとって危険なエネルギーが宿っていると確信しており、絶対に触ってはならないという。
「もしあなたのエネルギーがそのエネルギーと相互作用すると、もしあなたが危うい人、つまり影響を受けやすい人であれば、傷つく可能性があります」(マッキネル氏)

マッキネル氏はアナベル人形をエグレゴア(egregore)、つまり「人間のエネルギーによって創造された」存在と見なし、長年にわたり他者の恐怖に反応してきた存在だと考えている。一見無邪気なこの人形は、実に不気味な過去を背負っており、そのせいもあってか近づいて見つめる人々に対して影響を及ぼすというのだ。
5月初旬にはじまった「デビルズ・オン・ザ・ラン」で現在、全米各地を巡回しているアナベル人形だが、興味本位で見物していいものなのか。ツアーは夏まで続くということで、アメリカを訪れる予定のある向きは気に留めておいてもよいのかもしれない。もちろん見物した後のことについては自己責任になるのだが……。
参考:「Mirror」ほか
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2024.10.02 20:00心霊呪いの“アナベル人形”が封印を解かれ全米ツアー!神父を事故に遭わせた「最凶の人形」に所有者の孫が警告のページです。呪い、ホラー、交通事故、悪霊、アナベル人形などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで