ついにアトランティス発見か?プラトンの記述と一致する“海底都市”の痕跡をスペイン沖で捉えた

神話上の超古代文明、アトランティスの都市遺構がついに発見されたのか――。学会での新たな発表によると、スペインのカディスの海岸からわずか3キロの沖合で海に沈んだアトランティスが発見されたという。
■海に沈んだ超古代文明を遂に発見か!?
6月19日から23日にかけて米ノースカロライナ州で開催された、オルタナティブな歴史をテーマにしたイベント「Cosmic Summit(コズミック・サミット)」で講演したマイケル・ドネラン氏は、伝説の失われた都市、アトランティスが沈んだ場所を映像で説明して観客をどよめかせた。
ドネラン氏は8年間にわたり、ソナーとLiDAR(ライダー)を用いてスペインのカディス近郊の海底を調査し、最終的に海底を縦横に走る「長く直線的な構造物」を発見した。これは高さ約6メートルを超える「巨大な同心円状の壁」のネットワークを形成し、驚くほど整然としたパターンで構成されている。

最も大きな被害を受けたのは最も外側の外壁で、巨大な津波の被害を彷彿とさせている。一方、スキャン画像によると2番目と3番目の壁は「完全に崩れ落ち」2つに割れていた。
リング状の壁の間には精巧に形成された運河が巡り、その中心には長方形の遺跡がそびえ立っていた。ドネラン氏はこの遺跡が古代ギリシアの哲学者、プラトンがポセイドン神殿について述べた記述を彷彿とさせ、彼が「はるか昔に失われた帝国」と呼ぶものの首都を象徴していると考えている。
「我々はそれを偉大な古代大西洋文化と呼んでいます。その方が信じやすいのです」と彼は英紙「Daily Mail」に語る。
「これは、人々が時間をかけてゆっくりとアトランティスという言葉をもっと真剣に受け止めるためのきっかけになると思います」(ドネラン氏)
プラトンの有名なアトランティスに関する記述は、紀元前360年頃に書かれた対話篇『ティマイオス』と『クリティアス』に由来している。彼は、地中海西方、大西洋に位置するヘラクレスの柱(ジブラルタル海峡の古代名称)の向こうに広がる広大な先進的な島嶼文明について描写した。
プラトンによれば、アトランティス王国はアトラスとその双子の兄弟ガデイロスによって統治され、豊かな天然資源、壮大な建築物、そして複雑に絡み合った運河と港湾に恵まれた地を統治していた。しかしアトランティス人が堕落したことで神々に滅ぼされたとプラトンは記している。
アトランティスが海に沈んだ大惨事の原因は未だ不明であるが、ドネラン氏らは紀元前1万1600年頃に終焉したとされる「ヤンガードリアス期」に関係している可能性を指摘している。一部の研究者は、この時期に起きた彗星衝突に端を発する大災害によって高度な先史文明が滅亡した可能性があると考えている。
ドネラン氏はまた、沈没都市の大きさはプラトンの記述とほぼ一致しており、縦3000スタディア×横2000スタディア、つまり縦550キロ×横365キロで、おおよそ米ネバダ州の広さに相当するということだ。
ドネラン氏は現次点ではこの地域の4分の1しか調査していないが、すでに「明確な構造物の遺跡」が発見されており、その中には高い丘の上に位置する「アクロポリス」らしき建造物も含まれている。
プラトンの描写によれば、アトランティスは陸と水の同心円と、南北に向いた楕円形のエリアの中央に「アクロポリス」を備えた、綿密に計画された都市であった。
ドネラン氏のアトランティスの発見が決定的なものであるかどうかは今後の検証と議論に委ねられることにはなるが、まだ調査は4分の1に留まっていることから、この先も同海域でさらなる発見が続くのかもしれない。
参考:「Daily Star」ほか
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