サイコパス的特性を示す子どもが持つ『3つの兆候』― 専門家が警告する幼少期の危険サイン

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Image by Michell Trommler from Pixabay

サイコパス」という人格は、大人になってから突如として現れるわけではない。その根は、わずか3歳という、驚くほど幼い子供時代にすでに宿っていることがある――。これは、長年子どもの行動を研究してきた専門家、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのエッシ・ヴィディング教授が鳴らす警鐘だ。

 サイコパスとは、他者への共感性が欠如し、自己中心的に振る舞い、時には犯罪などの有害な行動に走るパーソナリティ障害の一種だ。もちろん、これから紹介する特徴を持つ子供が、必ず将来危険なサイコパスになるわけではない。しかし、これらは放置すれば深刻な問題につながりかねない「早期警告」であり、親が知っておくべき重要なサインなのである。

「わんぱく」では済まない3つの危険なサイン

 ここで挙げる兆候は、癇癪を起こしたり、友達とおもちゃを共有できなかったりする、いわゆる「わんぱく」や「いたずらっ子」の行動とは根本的に異なる。問題となるのは、「素行症」という行動障害に、「冷淡で無感情」な特性が組み合わさった場合だ。具体的には、以下の3つの特徴が挙げられる。

1.他人の痛みへの「無反応」

 普通の子供は、誰かを傷つければ罪悪感を抱き、相手が悲しむ姿を見れば心が痛む。しかし、この特性を持つ子供は、他人の感情に全く反応しない。例えば、友達のおもちゃを力ずくで奪い、相手が泣き叫んでも平然としている。そこには罪悪感のかけらも見られない。

2.罰から学ばない

 悪いことをすれば罰せられる。ほとんどの子供は「タイムアウト(反省の時間)」をさせられたり、おやつを抜きにされたりといった罰を通じて、自分の行動とその結果を結びつけて学習していく。しかし、この特性を持つ子供は、何度罰せられても行動を改めない。罰が「自分ごと」として理解できず、同じ過ちを何度も繰り返すのだ。

3.他人を喜ばせることへの「無関心」

 多くの子供は、親や先生、友達を喜ばせることに純粋な喜びを感じる。「すごいね」と褒められることが、次の行動へのモチベーションになる。しかし、この特性を持つ子供は、他人の喜びや評価に全く関心を示さない。彼らの関心は、常に「自分が何をしたいか」だけに向けられている。

サイコパスは遺伝するのか?

 では、こうした冷淡で無感情な特性は、どこから来るのだろうか。ヴィディング教授の研究チームは、双子を対象とした調査を通じて、この特性に強い遺伝的影響があることを突き止めた。遺伝子がほぼ同じ一卵性双生児は、遺伝子が半分異なる二卵性双生児に比べ、両方がこの特性を持つ確率が有意に高かったのだ。

 さらに、脳の活動を調べると、感情を処理する「扁桃体(へんとうたい)」という部分の働きが、他の子供と異なることも分かっている。

 しかし、ヴィディング教授は強調する。「生まれつきのサイコパスなど存在しない。遺伝子は設計図ではなく、あくまでリスクを高める要因に過ぎない」と。遺伝的な素因があったとしても、それが必ずサイコパスという人格につながるわけではないのだ。

未来を変えるために親ができること

 遺伝的要因が強いと聞くと、絶望的に感じるかもしれない。だが、幸いなことに、その後の環境、特に親の関わり方によって、子供が危険な道へ進むのを防ぐことができる。専門家は、3つの重要な介入方法を挙げている。

1.温かく愛情のある子育て

 研究によると、たとえ遺伝的なリスクを抱えていても、養子縁組などで愛情深い家庭環境で育った子供は、サイコパス的特性を発症しにくいことが分かっている。親からの「ポジティブな働きかけ」、つまり愛情のこもった関わりが、遺伝的素因に打ち勝つ保護バリアになるのだ。

2.専門家によるセラピー

 専門家の助けを借りることは、非常に有効だ。セラピーを通じて、子供は自分の感情や行動をコントロールする方法を学ぶことができる。また、難しい子供への対応に悩む親自身にとっても、大きな支えとなるだろう。

3.早期発見と早期介入

 これが最も重要かもしれない。どのような行動であれ、一度根付いてしまうと変えるのは難しくなる。危険なサインにできるだけ早く気づき、適切な対応を始めることが、子供の未来を大きく左右する。

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イメージ画像 Created with AI image generation (OpenAI)

「最初の5年間を逃したらもう手遅れ、ということではない」とヴィディング教授は語る。何歳であっても介入は可能だ。しかし、子供が発する小さなサインを見逃さず、早期に行動を起こすことが、彼らを健やかな未来へと導くための最も確かな道なのである。遺伝子さえも、愛情には敵わないのだ。

参考:Daily Mail Online、ほか

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