専門家も首をかしげる世界の奇妙な「UFO集団目撃事件」8選 ― それは本当にただの見間違いだったのか?

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 UFO(未確認飛行物体)の目撃談は、その多くが個人の体験であり、客観的な証拠に乏しい。しかし、歴史の中には、数百、数千という人々が同時に同じ現象を目撃し、専門家でさえ首をかしげるような、不可解な「集団目撃事件」が確かに存在する。単なる集団ヒステリーやデマでは片付けられない、世界の奇妙な8つの事件を振り返ってみよう。

フェニックスの光(1997年、アメリカ)

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想像図 taikon – taikon, パブリック・ドメイン, リンクによる

 1997年3月13日の夜、米アリゾナ州フェニックスの上空に、巨大なV字型の編隊が出現した。7つの輝く光球で構成されたその物体は、音もなくゆっくりと空を滑り、忽然と姿を消したという。警察官、航空管制官、そして当時の州知事までもがその光景を目撃。俳優のカート・ラッセルも、自家用機でフェニックスに向かう途中にこの物体を報告した最初の一人だった。後に軍は「訓練中の飛行機と照明弾だった」と発表したが、30年近く経った今でも、その説明を信じない者は多い。

アリエル小学校UFO事件(1994年、ジンバブエ)

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画像は「YouTube」より

 1994年9月16日、ジンバブエの小さな町ルワにあるアリエル小学校で、約60人の子供たちが衝撃的な体験をする。休み時間中、校庭の近くに銀色の円盤が着陸し、中から奇妙な生物が現れたというのだ。子供たちの証言によれば、その生物は子供くらいの大きさで、つるりとした肌に大きな黒い目を持ち、テレパシーで「環境を汚染してはならない」と警告してきたという。集団ヒステリーだとする声もあるが、大人になった今でも、多くの元生徒たちが当時の証言を曲げていない。

ヴォロネジUFO事件(1989年、ロシア)

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FindingUFO」より

 1989年9月27日、ロシアの都市ヴォロネジ。公園で遊んでいた子供たちの前に、輝く円盤が着陸した。ハッチが開き、降りてきたのは、身長3メートル近い3つ目の緑色の宇宙人と、1体のロボットだったという。彼らは周囲を調査した後、子供の一人に光線を放ち、一時的にその姿を消滅させたとされる。ソ連のメディアもこの事件を大々的に報じ、着陸跡とされる地面からは微量の放射線が検出された。

ミシガン州“沼ガス”事件(1966年、アメリカ)

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 1966年3月、米ミシガン州アナーバー周辺で、数日間にわたりUFOの集団目撃が相次いだ。特に有名なのは、ある農夫親子が目撃した事件だ。彼らの農場に近づいてきた楕円形の物体は、森に着陸し、眩い光を放ったという。警察や大学職員、学生など数百人が目撃したこの一連の騒動に対し、空軍が調査後に発表した公式見解は、あまりに有名な「沼地から発生したガス(Swamp Gas)の見間違い」だった。この説明は当時から広く嘲笑の的となり、今では政府のUFO隠蔽を象徴する言葉となっている。

フィオレンティーナ・スタジアム事件(1954年、イタリア)

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 1954年10月27日、イタリア・フィレンツェ。サッカーの試合が行われていたスタジアムの上空に、葉巻型とも卵型とも言われる謎の飛行物体が出現。選手も観客もプレイを忘れ、1万人が空を見上げた。物体が通過した後、空からは「天使の髪」と呼ばれる、銀色で綿のような、しかし触れるとすぐに消えてしまう奇妙な物質が降り注いだという。後に採取された物質を分析したところ、クモの糸には含まれないホウ素やケイ素、マグネシウムなどが検出されている。

ウェストオール高校事件(1966年、オーストラリア)

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画像は「YouTube」より引用

「オーストラリアのロズウェル事件」とも呼ばれるこの事件は1966年に起きた。メルボルン近郊のウェストオール高校の上空に、車より大きな金属製の円盤が出現。200人以上の生徒や教師が見守る中、近くの森に着陸し、再び信じられない速度で飛び去ったという。生徒たちが着陸現場に駆けつけると、草地には楕円形の焦げ跡が残っていた。その後、現場には軍関係者や“黒服の男たち”が現れ、目撃者たちに箝口令を敷いたと噂されている。

スティーブンビル事件(2008年、アメリカ)

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 2008年1月、米テキサス州スティーブンビルの住民多数が、巨大な三角形の飛行物体を目撃。物体は音もなく低空を飛行し、2機のF-16戦闘機に追跡されていたという。当初、軍は関与を否定したが、数週間後に「訓練中だった」と前言を撤回。しかし、レーダー記録には、軍用機には必須のトランスポンダ(応答装置)を持たない、第3の謎の物体が記録されていた。

バークシャー事件(1969年、アメリカ)

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 1969年のレイバー・デイの夜、マサチューセッツ州バークシャー郡一帯で、多数の住民が奇妙な光球を目撃。中には「アブダクション(誘拐)された」と主張する者まで現れた。トーマス・リード少年(当時9歳)は、家族と車に乗っている最中に強い光に包まれ、気づくと1時間以上の記憶を失い、元の場所から1マイル以上離れた場所にいたと証言している。彼の家族は嘘発見器のテストも受けたが、証言に矛盾は見られなかった。

 これらの事件は、今もなお多くの謎に包まれている。果たして、何百、何千という人々が見たものは、本当にただの集団幻覚だったのだろうか。それとも、私たちの知らない“何か”が、確かにそこには存在したのだろうか。真実は、まだ厚いベールに覆われたままだ。

参考:MENTAL FLOSS、ほか

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