前代未聞の怪事件!警察が“殺害された”と断定し5人を逮捕した2日後、死んだはずの被害者が徒歩で警察署に現れる

殺害されたはずの男が5年ぶりに生還――。イギリスで起きた、まるでミステリー小説のような行方不明事件が波紋を呼んでいる。警察が殺人事件と断定し、容疑者を逮捕した直後に本人が姿を現すという、前代未聞の展開となった。
殺人事件として5人が逮捕された直後の怪事
事の発端は2020年5月29日。イギリス・ウェストヨークシャー州の都市ブラッドフォードで、イスマイル・アリ(Ismail Ali)氏が勤務先の食料品店を出たのを最後に消息を絶った。それから5年半もの間、彼の行方はようとして知れなかった。
長年にわたる捜査の末、警察は最悪のシナリオを想定した。アリ氏はすでに殺害されていると断定し、今週月曜日(11月17日)には、27歳から55歳までの男女計5人を殺人容疑で一斉に逮捕したのである。周辺の住宅に対する家宅捜索も行われ、事件は解決に向かうと思われていた。
「死亡」発表からわずか2日後のサプライズ
逮捕後の発表で、担当のトム・ヒリヤー警部は「広範な捜査の結果、残念ながらアリ氏はもはや生存しておらず、殺害された疑いが強い」とメディアに語っていた。世間も彼が帰らぬ人となったことを受け入れ始めていた。
ところが、そのわずか2日後の水曜日、事態は急転直下を迎える。死んだと思われていたアリ氏本人が、突如としてウェストヨークシャーの警察署に歩いてやってきたのだ。彼は警察官に対し、自分は「安全で元気だ」と伝え、自身の生存を証明した。死者が蘇ったかのようなこの展開に、警察当局はもちろん、イギリス中が驚愕することとなった。

マネーロンダリング疑惑と残された謎
アリ氏の無事が確認されたことで、殺人事件としての前提は崩れ去った。しかし、このミステリーにはまだ不可解な点が残されている。
警察の発表によると、逮捕された5人の関係先からは多額の現金が押収されており、一部の人物はマネーロンダリング(資金洗浄)の容疑で現在も保釈中だという。殺人容疑での捜査は空振りに終わったが、資金洗浄に関する捜査は今後もしばらく続く見込みだ。
警察は現在、5年間もの間アリ氏がどこで何をしていたのか、その経緯を含めて慎重に事実確認を進めている。家族には無事が伝えられたものの、彼がなぜ突然姿を消し、そしてなぜ今になって戻ってきたのか、その真実はまだ闇の中である。
参考:LADbible、ほか
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2024.10.02 20:00心霊前代未聞の怪事件!警察が“殺害された”と断定し5人を逮捕した2日後、死んだはずの被害者が徒歩で警察署に現れるのページです。怪事件、ミステリー、行方不明、生還などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで