CIAの狂気… 犬の脳に電極を埋め込み「遠隔操作」する残酷すぎる極秘実験の全貌

CIAはイヌのリモートコントロールに成功していたのか――。機密解除された文書から、かつてCIAの科学者は6匹のイヌの脳に電極を埋め込み、その動きを制御して遠隔操作の“暗殺犬”に仕立て上げる試みを行っていたことが明らかになっている。
■残酷過ぎるイヌのリモートコントロール実験
機密解除された膨大な文書のおかげで、 1950年代から60年代にかけて中央情報局(CIA)がマインドコントロールで数々の失敗を繰り返してきた事実は、今や一般の人々にも広く知られるようになっている。
CIAの極秘かつ広範囲にわたる人体実験プログラムであるMKウルトラには、149ものサブプロジェクトが含まれており、何千人ものアメリカ人を被験者として選び、高電圧ショックを与えたり、電波を照射したり、幻覚剤を投与したりして、当時のソ連という敵対勢力に対する洗脳技術の開発を試みていた。
MKウルトラの同意のない参加者は人間だけではなかった。冷戦期にはスパイ活動を強化するための研究において、動物も重要な役割を果たしており、ネコの耳にマイクを埋め込み、ゾウには大量のLSDが注入され、そして特に残酷な試みとして、科学者たちは6匹のイヌの脳に電極を埋め込み、その動きをリモートコントロールして敵陣への攻撃に活用しようとしたのだ。
2002年に機密解除されたサブプロジェクト94の文書は「遠隔で脳に電気刺激を与えることによって、野外で犬の行動を制御することの実現可能性を調べること」というタイトルである。
驚くべきことに実験はほぼ成功していたのだ。
『Project Mind Control』の著者である歴史家のジョン・ライル氏は「実際、これらの動物の行動を遠隔操作することが可能だった。特にポジティブフィードバックを用いることで可能だった」と言及している。
実験を行うために、研究者たちはイヌの脳の快楽中枢に電極を取り付け野外に放した。イヌが望ましい方向に移動するとその行動を強化するために、脳の快楽中枢に最大50ボルトの電気刺激が直接与えられた。イヌが停止したり、望ましい経路から逸脱したりした場合は、研究者は刺激を中止した。

「すると快感を求めて頭を向けるんです。望んだ方向に頭を向けたら、また刺激するんです」(ライル氏)
このプロジェクトはいくつかの挫折に直面した。イヌが感染症を発症し、研究者たちはイヌの飼育環境を良好に保つために苦慮したという。CIAはこの技術が実際の作戦で使用される前に、サブプロジェクト94を中止した。
しかしプログラム終了時には、CIAはさらに大きく勇敢な遠隔操作“傭兵”の誕生を検討していたとライル氏は語る。それはクマ、ヤク、そして人間自身でもあったという。
ライル氏によるとスパイ活動を補助するために動物を利用することはCIAにとって目新しいことではないという。
コウモリに焼夷弾を取り付けて敵陣へ向けて放つ計画を練ったり、日本軍を怖がらせるために日本の迷信を利用して暗闇で光る放射性塗料をキツネに塗りつけて放つ計画もあったという。

またアカオノスリ(タカ科の鳥)を訓練してカメラを取り付けて敵地上空を撮影させたり、ワタリガラスを訓練して窓辺に録音装置を設置させる試みも行っている。
さらにネコの頭蓋骨の付け根に音声送信機を埋め込み、長いアンテナを背中の毛皮に編み込んで敵地に送り込んで現地の音声を送信する計画も画策されていた。
今の時代では考えられない暴挙であり愚挙であったMKウルトラだが、自覚がないままに犠牲になった人々がいたことはもちろん、命を落とした動物たちがいたことも知っておくべきだろう。
参考:「Popular Mechanics」ほか
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