「エイリアンとの会話法」をミツバチが教えてくれる? 数学は本当に“宇宙共通言語”なのか

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 私たちは長い間、宇宙に知的生命体が存在するかどうか、そしてもし存在するならどのようにコミュニケーションを取ればよいのかを問い続けてきた。光年単位の距離を超えて意志疎通を図るには、共通の言語が必要となる。その答えは、意外にも地球上の小さな隣人、ミツバチが握っているかもしれない。

 最新の研究によると、人間とは全く異なる脳を持つミツバチでも、数学的な処理が可能であることが示唆されている。これは「数学」が地球外知的生命体とのコミュニケーションにおける共通言語になり得るという考えを後押しするものだ。

ガリレオからSF映画まで、普遍的な「数」の世界

 数学を宇宙の共通言語とするアイデアは新しいものではない。17世紀にはガリレオ・ガリレイが「宇宙は数学という言語で書かれている」と述べ、映画『コンタクト』や『メッセージ』などのSF作品でも、異星人との対話の鍵として数学や数が描かれてきた。

 現実の科学でも、ボイジャー探査機のゴールデンレコードやアレシボ・メッセージなど、宇宙へのメッセージには数学的な概念や二進法が使われている。これらは、文化や言語が異なっても、物理的な法則や数の概念は普遍的であるという前提に基づいている。

地球上の「エイリアン」ミツバチが見せた計算能力

 人間とミツバチの祖先は6億年以上前に分岐しており、その脳の構造も大きく異なる。にもかかわらず、ミツバチは複雑な社会性を持ち、独自のコミュニケーション手段(8の字ダンスなど)を発達させてきた。ある意味で、ミツバチは地球上に存在する「昆虫型エイリアン」のモデルと言えるだろう。

 オーストラリアのモナシュ大学とRMIT大学の研究チームが2016年から2024年にかけて行った一連の実験で、ミツバチは驚くべき数学的能力を示した。簡単な足し算や引き算をこなし、「ゼロ」の概念を理解し、さらには記号と数字を関連付けることさえできたのだ。この小さな脳で抽象的な数学的概念を扱えるという事実は、数学的思考が人間の特権ではなく、知性の副産物として普遍的に発生し得ることを示唆している。

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宇宙人とも「計算」で会話できるかもしれない

 もし、人間とミツバチという全く異なる種が共に数学を理解できるなら、宇宙のどこかにいる知的生命体もまた、数学を理解している可能性は高い。もちろん、彼らの数学が私たちと同じ形式であるとは限らないが、基本的な概念(足す、引く、数えるなど)は共通しているかもしれない。

 ミツバチの研究は、数学が単なる人間の発明ではなく、知性が到達する普遍的な真理であることを教えてくれる。星々の彼方からメッセージが届いたとき、最初に交わされる「言葉」は、数式になるかもしれない。

参考:ScienceAlert、ほか

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