家畜の血が抜かれる連続怪死事件が発生! 地元民が恐れる“翼を持つチュパカブラ”の正体とは=ブラジル

ブラジル・アラゴアス州を震撼させる家畜の怪死
ブラジル北東部のアラゴアス州で、農家や牧場主が青ざめるような事態が続いている。羊、牛、ヤギといった家畜が原因不明の死を遂げ、しかもその遺体が「血を抜き取られたような状態」で発見されているというのだ。
地元の農業従事者たちの間では、「チュパカブラ(Chupacabra)」の仕業ではないかという噂が急速に広まっている。チュパカブラとは、スペイン語で「ヤギの血を吸う者」を意味する未確認生物。1990年代にプエルトリコで最初に目撃情報が報告されて以来、中南米を中心に数々の家畜被害と結びつけられてきた伝説の怪物だ。今回の騒動の原因は未確認生物なのだろうか。
この投稿をInstagramで見る
翼を持つ怪物?ブラジル版チュパカブラの特徴
興味深いのは、ブラジルでのチュパカブラ目撃談に「翼がある」という証言が含まれることだ。プエルトリコや北米での描写(爬虫類的な体型、背中のトゲ、赤い目など)とも、また2000年代以降の「ヘアレス・コヨーテ」説とも微妙に異なる。地域ごとに伝承がアレンジされながら広がっていく都市伝説の典型的な変容ともいえるが、目撃者の証言がそれぞれ異なることは、かえって謎を深める。
今回の事案では、被害が起き始めたのはここ最近のことで、アラゴアス州内の複数の農場で相次いで発生したという。被害状況についての詳細な公式発表はまだないものの、地元住民の不安と混乱は高まっている。
科学的な見地から言えば、チュパカブラの有力な正体候補は「疥癬(かいせん)にかかったコヨーテや犬」だ。寄生虫による皮膚病で毛が抜け落ちた動物は、外見が大きく変容し、異様な見た目になる。また、プエルトリコの農務省獣医師が300件の「チュパカブラ被害」を調査した結果、いずれの遺体も完全に血を抜き取られてはいなかったとの報告もある。つまり「血抜き」は目撃者の恐怖心による誇張である可能性が高い。
「見えない何か」に人はなぜ名前をつけるのか
それでも、チュパカブラ伝説は消えない。説明のつかない事態が起きると、人間は本能的に「何らかの存在」を求める。野生動物の仕業であれ、病気にかかった動物の異常行動であれ、「チュパカブラ」という名前を与えることで、恐怖に輪郭が与えられる。日本でいえば、山で起きる奇妙な事件を「天狗の仕業」と言い伝えてきたのと、心理的には同じ構造だろう。
ブラジルの農家にとって、家畜の死は生活に直結する深刻な問題だ。怪物の話をしていられる余裕などない、というのが現実だろう。原因が何であれ、被害の連鎖が早期に収まることを願うばかりだ。
参考:Coast to Coast AM、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊家畜の血が抜かれる連続怪死事件が発生! 地元民が恐れる“翼を持つチュパカブラ”の正体とは=ブラジルのページです。ブラジル、チュパカブラ、家畜、UMAなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで