【恐怖の実話】昏睡から目覚めると見知らぬ男が「彼氏」としてベッドの横に……記憶障害につけ込んだストーカーのヤバすぎる手口

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 重度の損傷を負った女性が昏睡状態から目をさますと、ベッドの傍らに見知らぬ「ボーイフレンド」が立っていたのだった――。

■病床で目覚めると見知らぬ“彼氏”の姿

 アメリカ人女性のブルック・ナイズリーさんは2015年、ビールを飲んでほろ酔いの状態で木に登って不運にも6メートル落下し、頭部に深刻なダメージを受けて気を失い、病院に運ばれた。

 10日間の昏睡状態から目覚めた後、ナイズリーさんは病院のベッドのそばに男性が立っているのを認めた。驚いたことにその男性は彼女のパートナーだというのだ。

 彼女はその男に見覚えがあるような気がしたが、実際に付き合っていたかどうかは確信が持てなかった。

 頭を打った後遺症で平衡感覚が鈍り視力も落ち、記憶障害も抱えることになったナイズリーさんにとって、この時はこの男性とまともに議論できる状態ではなかった。

 その後数週間、この男は病床に頻繁にやって来た。彼は時々彼女の記憶障害につけ込んでいたようで、実際には訪れていない日なのに訪れたと主張することがあったという。

 こうして奇妙なカップル関係が続いていったのだが、その男はすでにナイズリーさんの両親に2人の関係を説明していた。彼女が昏睡していた間に、この男は病院で両親に接触していたのだ。

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ブルック・ナイズリーさん 画像は「Mirror」より

 この男性からのハグやキスなどの身体的な愛情表現はほとんどなかったが、ナイズリーさんもあまり身体接触をしないほうなので、カップルにとっては普通のことかもしれなかった。

 男はナイズリーさんの回復をサポートしていると主張していたものの、彼の関心は彼女の健康よりも外見に向けられているようだったという。

 女性としては体毛が濃いほうだったナイズリーさんだったが、男は顔の脱毛をしたほうがよいと提案し実際に車でサロンへ連れて行ってくれたという。

 奇妙なカップル関係はその後も続いていったのだが、ナイズリーさんの親友が海外留学から帰国したことで事態は動いた。

 帰国した親友はナイズリーさんの“彼氏”を見て、かつて大学仲間の友人に性的暴行を加えたストーカーであることに気づいたのだった。当時、この男は大学のキャンパス周辺をよくうろついていたことから、学生時代のナイズリーさんも何度か目撃していたのだった。

 親友によって学生時代の記憶を取り戻すと、ナイズリーさんはすべてが腑に落ち始めたという。そしてなぜ男の顔に見覚えがあったのかをようやく理解したのだった。

 こうして束の間カップルであった2人は別れることになる。ナイズリーさんの母親も安堵し、彼女が病院で昏睡していた間、男は母親に「もし状況が良くないなら、彼女の生命維持装置を外すことを恐れてはいけない」とアドバイスしていたことも話してくれたのだった。

 ナイズリーさんは男に二度と会いたくないと伝えていたが、時折男から電話やメールが届いたという。

 その内容は性的暴行を受けたナイズリーさんの友人が、男を告訴するつもりがあるかどうかを探る内容であったということだ。

 さまざまな疑問が解けたものの、彼がナイズリーさんとのカップル関係を偽装した正確な真意は依然として不明のままだ。そもそも男は落下事故でナイズリーさんが病院に運ばれたことをいち早く知っていたわけであり、今もナイズリーさんたちの周囲を気づかれないように窺っているのかもしれず不気味さは払拭できそうもない。

参考:「Mirror」ほか

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文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
ツイッター @nakata66shinji

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