火星の岩壁に「ポータル」が口を開けていた!? “失われた文明の門”と古代ルーン文字を見つけたと研究家が主張

画像は「Daily Mail」より

 大小の岩がごろごろと転がる赤い荒野。その遠景にそびえるギザギザの岩肌に、縦に細長い「門」のような黒い影が浮かんでいる。この地形こそ、かつて火星に栄えた文明が残した「ポータル」だと訴える人物が現れた。

 声を上げたのは、TOCANAでもおなじみ、UFOブログ「UFO Sightings Daily」を運営する研究家スコット・ウェアリング氏だ。同氏は同じ写真の中に、古代の「ルーン文字」まで見つけたと書き込んでいる。

湖の跡に立つ「門」、撮影はミッション107日目

 素材となったのは、NASAの火星探査車パーサヴィアランスが2021年6月、ジェゼロ・クレーター内でカメラ「マストカムZ」を使って撮影したモザイク画像だ。画像には「Sol 107」、つまりミッション107火星日目の表記がある。

 ジェゼロ・クレーターは数十億年前に湖をたたえていたとされる場所で、古代の微生物の痕跡を探すうえで重要な調査地点とされている。生命の手がかりを探しに来たローバーの写真に、生命どころか「文明」の痕跡が写り込んでいた、というのがウェアリング氏の見立てだ。

 同氏が指摘したのは、岩壁の表面に刻まれた縦長の構造である。中心部は暗く沈み、上に向かって細くすぼまり、縁の石は不揃いに欠けている。画像には同氏自身の手で「ポータル」と書き添えられた。

 もっとも、どの模様を「ルーン文字」とみなしたのか、その詳しい根拠までは伝わっていない。異界への門と謎の古代文字という組み合わせは、ファンタジーRPGのダンジョン入口そのものだ。

「扉ハンター」の主張とNASAの過去の回答

 ウェアリング氏は、NASAの公開画像から地球外生命の「証拠」を探し出しては発信し続けている人物だ。今回も別の場所に、ピラミッド型の物体へ続く高さ約18cm、幅約13cmの小さな扉を見つけたと主張している。

 8月には、キュリオシティが2022年5月に撮影した写真を取り上げ、岩山に開いた四角い穴を高さ約2m、幅約1mの「人間サイズの入口」だと紹介した。ローバーがなぜ近づかなかったのかと疑問を投げかけ、NASAが非公開で調査済みなのではないかとも推測している。

 ただし、寸法をどう割り出したのか、秘密調査があったという根拠は何かについて、同氏は説明していない。対象までの距離や大きさの基準となる物体がなければ、パノラマ写真から実際のサイズを確定するのは難しい。

 NASAは今回の主張にコメントしていない。だが2022年5月に話題となった別の「扉」については、近くで解析した結果、高さ約30cm、幅約41cmと犬用のドア程度だったことが判明している。NASAは当時、シャープ山の岩盤には自然にできた割れ目が多く、地球でも火星でもよく見られるものだと説明した。

画像は「Daily Mail」より
画像は「Daily Mail」より

異界への入口か、岩が描いた幻か

 科学者が導き出したのは、交差する割れ目に沿って岩の一部が剥がれ落ち、穴のように見えたという結論だった。今回の「ポータル」も、光と影、そして人工物を見つけたがる人間の目が生んだ造形だという見方もできそうだ。NASAも、地球外生命の存在を示す証拠はないという立場を長く崩していない。

 それでも、湖の消えた太古の火星で、誰かがこの細長い門をくぐっていたと想像する自由までは奪えない。ドラえもんの「どこでもドア」のように、扉の向こうが別の世界へつながっていたとしたら、と考えずにはいられない読者もいるはずだ。

 扉を開けるのはローバーではなく、いつの日か火星に降り立つ人類の手なのかもしれない。

参考:Daily Mail、ほか

TOCANA編集部

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